情報システムは全て、仮想化されたリソースプールの上で構築されるようになる。サーバーやストレージの仮想化が完了した今、最後に残されたのがネットワークの仮想化だ 最後の鍵となったのが、ネットワークの仮想化だ。「OpenFlow」をはじめとする新手法が次々登場した結果、仮想的にネットワークを複数に分割して、仮想サーバーや仮想ストレージの専用ネットワークとして割り当てることが、容易になった。 これまでは、イーサネットスイッチが備える「VLAN(仮想LAN)」機能を使って、仮想サーバーや仮想ストレージに専用ネットワークを割り当てていた。 しかしVLANには、(1)スイッチの設定を手動で変更する必要があるなど設定作業が複雑、(2)一つのLANにつき設定できるVLANの数が2000個程度で、パブリッククラウドのような大規模環境での運用に向いていない、という制約があった(2ページ目の別掲記事を参照)。 仮