小惑星イトカワの破片を地球に持ち帰った「はやぶさ」の帰還成功から8年。今年は、「はやぶさ2」が小惑星リュウグウに送り込まれ、観測装置の投下に成功した。 本体の着陸は延期になったものの、現在のところ、順調に進んでいる。 太陽系の形成について、多くの情報を与えてくれる可能性のあるリュウグウにおいて、はやぶさが着実に行程をこなしていることは、大きな科学的成果を期待させる。 かつて、日本の航空宇宙産業にいた筆者としても、日本がこのような探査計画を進めていることは非常にうれしい。 科学的な成果は置いておいて、小惑星はレアメタルの宝庫であるので、資源採掘の対象にするスペースマイニングという構想がある。はやぶさ計画はその一歩との声もある。 スペースマイニングは、小惑星のカケラを地球に持ち帰る「はやぶさ計画」を、産業的に利用できるほど大規模にやろうというものである。 なお、水の採掘を目指すというものもあり