ブックマーク / mikiki.tokyo.jp (11)

  • チバユウスケについて知っているいくつかの事柄――幾度となく本人に取材したライター長谷川誠がありのままを綴る | Mikiki by TOWER RECORDS

    2023年11月26日、チバユウスケがこの世を去った。今年4月、道がんと診断されたことを受け治療に専念するため休養を発表していたチバだが、最期は家族に見守られながら穏やかに息を引き取ったという。 Mikikiでは、長きにわたりチバユウスケに取材を行い、その姿を目にしてきたライターの長谷川誠にチバについてのテキストを寄稿してもらった。読む前に理解しておいてほしいが、これは追悼文ではない。その功績をたたえる記事でもない。あくまで1人の男から見たチバユウスケの姿、ただそれだけが記されている。ぜひ熟読してもらいたい。 *Mikiki編集部 チバユウスケとの出会い チバユウスケは愛をシャウトで表現できる、類まれなミュージシャンだった。なぜ愛を叫び声で表現するかというと、愛とは甘ったるいものでも、たやすく成立するものでもないからだ。自らのすべてを賭け、渾身の力を振り絞り、真摯に対峙することで、初めて

    チバユウスケについて知っているいくつかの事柄――幾度となく本人に取材したライター長谷川誠がありのままを綴る | Mikiki by TOWER RECORDS
  • BorisのAtsuoとシュガー吉永が語る新作『W』の誕生秘話、日本の音楽シーンの問題点 | Mikiki by TOWER RECORDS

    Borisの新作『W』がリリースされた。2020年の前作『NO』から1年半を経ての作品だが、Borisらしさを極めた爆音轟音のヘビーなラウドロックアルバムだった『NO』に対して、『W』は、その対極にあるようなドローン〜アンビエント〜プログレッシブ〜シューゲイザーを極めたような静謐で繊細で美しい世界を展開している。彼ら自身は『NO』を〈轟音の癒し〉、『W』を〈ささやきによる覚醒〉と称している。その両極を無難に融合するのではなく極端なまま鋭く対峙させることで、コロナ禍の世界の実相を鮮やかに描き出しているのだ。なお、リリースは元銀杏BOYZの安孫子真哉がチーフプロデューサーを務めるインディーレーベル、KiliKiliVillaからである。 その『W』をプロデュースしたのが、2021年に新作『We Are The Times』(2021年)をリリースしたBuffalo Daughterのシュガー吉

    BorisのAtsuoとシュガー吉永が語る新作『W』の誕生秘話、日本の音楽シーンの問題点 | Mikiki by TOWER RECORDS
  • 人間椅子、あるいは時間を止めた男たち――5作品リイシューによせて | Mikiki by TOWER RECORDS

    のブラック・サバスとも呼ばれ、ヘヴィメタルやプログレを独自の解釈で昇華した3ピースバンド、人間椅子のアルバム5作品が2021年11月24日(水)にUHQCDでリイシューされる。これは2016年にメルダック/徳間ジャパンの全13作品をUHQCDで再発した企画の続編で、今回は17作目『萬燈籠』(2013年)、18作目『無頼豊饒』(2014年)、19作目『怪談 そして死とエロス』(2016年)、20作目『異次元からの咆哮』(2017年)の4作に加え、人間椅子史上唯一インディーズからリリースされ、長らく入手困難と言われていた5作目『踊る一寸法師』(95年)も初めてリイシューされる。 そこで、今回再発される5作品を含めた人間椅子というバンドの、歴史と魅力と謎をひもとくため、長きにわたる人間椅子のファンでもあり、プログレバンド金属恵比須や聖飢魔Ⅱ創始者・ダミアン浜田陛下のバンドD.H.C.(Dam

    人間椅子、あるいは時間を止めた男たち――5作品リイシューによせて | Mikiki by TOWER RECORDS
  • ジャックス、早過ぎたロック・バンドの実像とは? ファンクラブ新旧会長が語る絶頂期 | Mikiki by TOWER RECORDS

    73年にジャックスのファンクラブが自主制作したとされるLP『LIVE ’68’7’24』。同作は、2003年にヨーロッパでブートレグLPが発売されるなど世界的レベルで見ても60年代後半におけるサイケデリック・ロックの最高水準の傑作ライブ・アルバムと評価されてきた。その内容の凄まじさから2枚のスタジオ・アルバムでは知ることのなかった真のジャックスの演奏を聴くことが出来る最高傑作として知られている。 今回、同作をCD『2nd Jacks Show, Jul. 24, 1968』として正式発売するにあたり、不明な点が多かった。しかし、ライナーノーツを制作するために取材したジャックスのベーシスト・谷野ひとし氏の証言、また、ジャケットを入稿する前日に連絡があった現ジャックス・ファンクラブ会長である深田政幸氏の助言により、少しずつ謎が解け始めた。そして遂には、68年に設立されたファンクラブの初代会長補

    ジャックス、早過ぎたロック・バンドの実像とは? ファンクラブ新旧会長が語る絶頂期 | Mikiki by TOWER RECORDS
  • ロスト・アラーフは〈本物〉を探求していた――髙橋廣行が語る激闘の70~74年 | Mikiki by TOWER RECORDS

    様々な文化が渦巻いていたアップルハウス ――今年の3月に出た髙橋さんの著書「イベント仕掛人が語る『70年代ロック実話』」には、中学生の時からジャズ喫茶通い、とありますね。 「10歳くらいからラジオでFEN(現AFN)というアメリカの進駐軍放送を聴いていたので、ジャズ、ロック、カントリー、ブルースなどに触れる機会が多く、多感な年頃なのですごく興味を持っていたんだよね。 中学に入った頃から新宿のラ・セーヌや銀座のACB(アシベ)という今で言うライブハウスに通い始め、日やフィリピンのロック・バンドの音楽に触れるようになり、その合間にジャズ喫茶に入るようになって、そこで聴いたのがジョン・コルトレーンで凄い衝撃を受けたんだよ。また、その店に置いてあったジャズ関連のや植草甚一氏のを熟読し、音楽だけでなく絵や映画他、多くの文化と出会ったんだ」 ――最初からドラムをやろうと思っていたんですか? 「バ

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  • 灰野敬二、ロスト・アラーフを語る | Mikiki by TOWER RECORDS

    やりたいから乱入する ――ロスト・アラーフ加入前に参加した〈実況録音〉はブルース・ロックのバンドとのことですが、加入の経緯と活動内容を教えてください。 「加入の経緯は思い出せない。高校を辞めた後に、都内の別の高校に行っている友達に誘われて彼の同級生のバンドに参加して、彼の高校の学園祭で1回だけライブをした。学外のメンバーが参加するのは異例のことで少し揉めたけど。多分その時のライブを実況録音のドラマーの高橋さんが観てくれて誘ってくれたんじゃないかな。錦糸町でリーダーの伊藤(寿雄)さんを紹介してもらった記憶がある。 実況録音はフリートウッド・マックみたいなブルース・ロックをやっていた。ベースはのちにカルマン・マキ&OZに入る川上シゲさんだった。ビアホールやジャズ喫茶で演奏したけど、音がでかい、ヴォーカルがわけわからん、と言われていつも途中でライブを中断させされた」 ――ロスト・アラーフに加入す

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  • Boris 『“LφVE” & “EVφL”』 〈耳で分かる音楽〉ではなく〈身体で感じる音楽〉へ | Mikiki by TOWER RECORDS

    Borisが10月16日にリリースした2枚組のニュー・アルバム『“LφVE” & “EVφL”』は、このバンドが持つブレない精神性と、文字通りの〈Evolution(進化)〉が刻み込まれた作品だ。作に先駆けてリリースされた『tears e.p』は、COALTAR OF THE DEEPERSやD-DAYのカヴァー曲も収録し、エクストリーム・ポップに振り切っていたのが印象的だったが、『“LφVE” & “EVφL”』では彼らの代名詞ともいえる壮絶なドゥーム/ストーナー・サウンドが大地を揺るがすかのごとく鳴り響いており、爆音で浴びれば五感のすべてが〈音〉で埋め尽くされていく――。 なぜ作は2枚組でなくてはならなかったのか? ジャック・ホワイトが主宰する〈サード・マン・レコーズ〉と契約を交わしたきっかけは? そして、結成30周年を目前にしてファンクラブやチェキ会(!)といった新たな試みに挑戦

    Boris 『“LφVE” & “EVφL”』 〈耳で分かる音楽〉ではなく〈身体で感じる音楽〉へ | Mikiki by TOWER RECORDS
  • メルヴィンズ×アット・ザ・ドライヴイン×レ・ブチェレッツ! 奇跡の邂逅が生んだ4人組、クリスタル・フェアリーを徹底解剖 | Mikiki by TOWER RECORDS

    ロック・ミュージックの世界では、複数のバンドのメンバーが奇跡的に邂逅し、アルバム制作やライヴ・ツアーへと進展を見せる、俗に言う〈スーパー・グループ〉がいくつも誕生している。個々人のガス抜き的なサイド(ソロ)・プロジェクトとは異なり、シーンの第一線で活躍してきた才能と才能がぶつかり合うからこその刺激は、時に素晴らしい化学反応を起こし我々リスナーを楽しませてくれるものだ。2000年代以降だと、ジャック・ホワイトが司令塔となり、キルズのアリソン・モシャートがヴォーカルを努め、ディーン・ファーティタ(クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ)とジャック・ローレンス(グリーンホーンズ/ラカンターズ)が脇を固めるデッド・ウェザーの衝撃は忘れ難い。それに、フランツ・フェルディナンドとスパークスが文字通り〈合体〉したFFSや、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロ、ティム・コマーフォード、ブラッド

    メルヴィンズ×アット・ザ・ドライヴイン×レ・ブチェレッツ! 奇跡の邂逅が生んだ4人組、クリスタル・フェアリーを徹底解剖 | Mikiki by TOWER RECORDS
  • Boris with Merzbowの一期一会な〈現象〉に身を委ねて…アルバム2枚同時再生で完成するドローン作『現象 -Gensho-』に迫る | Mikiki by TOWER RECORDS

    Boris with Merzbowのニュー・アルバム『現象 -Gensho-』は、2015年にDommune/BOILER ROOMで行われたBorisとMerzbowの合体編成によるライヴが着想点になっているという。Disc1にBoris、Disc2にはMerzbowの楽曲がそれぞれ独立して入っており、その2枚を同時に再生することで完成するという作品だ。 今回ドラムレス編成を取ったBorisは、映画「告白」のサントラでも使われた“決別”や、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのカヴァー“Sometimes”などを、ドローン色を強めたアプローチで演奏。片やMerzbowはいつも通り強烈なハーシュ・ノイズを巻き起こしながらも、Borisの音に呼応するように、不思議な包容力を感じさせる音を鳴らしている。それぞれのディスクを個別で楽しむこともできるが、実際に2枚同時に聴いてみると、例えばBoris

    Boris with Merzbowの一期一会な〈現象〉に身を委ねて…アルバム2枚同時再生で完成するドローン作『現象 -Gensho-』に迫る | Mikiki by TOWER RECORDS
  • HCWで念願の再来日果たす、メルヴィンズ30年の歩みを一挙総括! 変化に彩られたヘヴィー・ロック重鎮の歩みを振り返る | Mikiki by TOWER RECORDS

    インディー・ロックの祭典として愛される〈Hostess Club Weekender(以下HCW)〉の第11回が、11月22日(日)、23日(月・祝)に東京・新木場スタジオコーストで開催されるにあたり、Mikikiではこの〈HCW〉を総力特集。出演アクトをみっちり紹介した第1回でも予告した通り、ヘッドライナーを務める異形のへヴィー・ロック・バンド、メルヴィンズを2回に渡って大フィーチャーしていく。まずこの第2回では、メルヴィンズ諸作の日盤ライナーノーツを多数執筆する音楽ライターの山崎智之氏に、バンド結成から今日までのキャリアを改めて振り返ってもらった。各時代の人気曲やライヴ映像と共に、いよいよ再来日を果たす彼らのオリジナリティーに迫りたい。 *Mikiki編集部 ★〈HCW〉イヴェント詳細はこちら ★第1回〈出演8アクトの見どころ&キャリア徹底解説編〉はこちら メルヴィンズ・サウンドが完

    HCWで念願の再来日果たす、メルヴィンズ30年の歩みを一挙総括! 変化に彩られたヘヴィー・ロック重鎮の歩みを振り返る | Mikiki by TOWER RECORDS
  • カート・コバーンからドゥーム・メタルまで―メルヴィンズから広がるUSアンダーグラウンドの重厚深遠なミュージック・ツリー | Mikiki by TOWER RECORDS

    インディー・ロックの祭典として愛される〈Hostess Club Weekender(以下HCW)〉の第11回が、11月22日(日)、23日(月・祝)に東京・新木場スタジオコーストで開催されるにあたり、Mikikiではこの〈HCW〉を総力特集。ヘッドライナーを務めるメルヴィンズのキャリアを総括した第2回に続いて、この第3回ではUSインディー/オルタナティヴ・ロックに造詣の深い音楽ライターの天井潤之介氏に、メルヴィンズの影響力と交友関係を解説してもらった。彼らとカート・コバーンとの交流は有名なエピソードだが、そこからさらに事実関係を掘り下げることで、メルヴィンズの重要性とUSアンダーグラウンド・シーンに果たした功績への理解も深まるはずだ。 *Mikiki編集部 ★〈HCW〉イヴェント詳細はこちら ★〈HCW〉タイムテーブルはこちら ★第1回〈出演8アクトの見どころ&キャリア徹底解説編〉はこち

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