私:「もしもーし」 Y:「……もしもーし」 私:「聞こえますか〜」 Y:「…あ。大丈夫です」 私:「Pは聞こえるかな?」 P:「もしもーし。あれ。もしもーし。聞こえてますかー」 Y:「うーん。ダメみたいですね。電話にしましょうか」 私:「そうだねえ。じゃあY君,ちょっとこっちにかけてもらえる?」 Y:「わかりました」 ガチャリ。… …トゥルー,トゥルー。 私:「はい。…もしもーし」 Y:「もしもし,あ,お疲れさまです」 その瞬間,私は思った。もう電話はかけたくない。 このとき東京にいる私と,シリコンバレーにいるY記者,P記者の3人は,インターネット音声通話サービス「Skype」を使って記事の打ち合わせをしようとしていた。ところが回線が,なかなかうまくつながらない。急遽電話に切り替え,シリコンバレー側はスピーカーホンにすることで,何とか三者会談を試みる。その電話がつ