RIBAゴールドメダルやプリツカー賞といった建築分野での権威ある賞を受賞するなど、世界的にも評価の高い建築家伊東豊雄氏が、現在建て替えが計画されている国立競技場について、既存の競技場を維持改修するという代替案を公表した(東京新聞)。 新国立競技場のデザインについてはコンクールが行われ、その結果イギリスのZaha Hadid氏のデザインが採用されたが、景観問題やそのデザインを実現するための工費、トラックの不備などが指摘されている(五輪に向けた新国立競技場改築計画の問題点、東京五輪に向けて作られる新国立競技場、コスト高の理由は橋のような構造だった)。 伊東豊雄氏も国立競技場のデザインコンペに参加していたものの、その案は選ばれていない。しかし、「いまの案にかなり危惧を持っている」とし、「現実問題として改修するのが一番リーズナブル」として代替案を公開したという。