どれだけ医療が発達しようと、死というものは誰でもある日突然訪れうるものです。特に、海外出張の機会が増え、週末は山に街にあちこちを歩き回っている私の昨今の生き方を省みると、“その日”はひと一倍近いのだと思います。「いつ死んでも良いように」という心づもりで意識的に生きてはいるものの、死後残される人やモノのことを考えると、漠然とした不安が募ります。そんな折、木村晋介・著『遺言状を書いてみる』(ちくま新書)を読み、早期に遺言状を作成することに意義を見出したので、ここに遺言を記します。皆さまにおかれましても、本遺言執行前に当該書籍を一読されることをおすすめします。 こんな序文から始まる、人生初の遺言状をつくった。 ・・・という記事を下書きのまま1年以上放置していた。 『貯金を取り崩しながら生きている感覚』でも書いたとおり、僕らの“当たり前”や価値観というものはここ数ヶ月ですっかり変わってしまったし、