Frederick Phillips Brooks Jr., "The Mythical man-manth: essays on software engineering", Anniversary edition. フレデリック・P・ブルックス Jr.「人月の神話」新装版、狼人間を撃つ銀の弾はない。滝沢徹他訳 わたしが紹介するまでもなくソフトウェア開発の古典中の古典である。先日の「情報システム学会(ISSJ)、情報システムのありかたを考える会」での発表のために、久し振りに読みかえしてみた。 原書は1975年に出て、長いこと読み継がれてきて、今だにその指摘は古びていない事に驚かされる。16章からは、初版以降に書かれた論文、評論になるが、やはりこの書の本質は、初版時点で書かれた1章から15章であろう。 第1章「タールの沼」。大規模システムプログラム開発がタールの沼にはまってもがき苦しむ、恐