先週の金曜日、CNNIC(China Internet Network Information Center)が、最新の中国のインターネット利用状況を発表した。2009年末時点で人口の28.9%にあたる約3億8400万人が利用していることなどが書かれている。(詳しくは筆者執筆のInternet Watch掲載の記事を参照) ところで、アジアの他国の状況はどうかということで、まずは(「まずは」といいながら次はいつになるかわからないけど)インドシナ半島の雄、タイとベトナムの状況を紹介したいと思う。 タイの最新統計情報のNECTEC というところが発表している。これによれば、2008年末の時点で1610万人がインターネットを利用している。外務省のデータでは、2008年末の時点で6338万人なので、普及率は25.4%となる。NECTECでは利用者人口のほか、ネットインフラなども紹介している。興味
今年、まだ挨拶をしていなかった方、あけましておめでとうございます。 最近、情報発信はTwitterだけで手一杯になっていました(こちらでご覧いただけます→ Twilog.org/nobi)。 今年は思いも、場所(アドレス)も新たにブログを復活させようと思います(Stay Tuned!) 今年は2000年紀、2つめのdecade、'10年代の最初の年、いろいろ新しい変化が始まる年でもあります。 私もフリー編集者の山路達也さんと組んで、2000年代最初の10年に起きた変化をまとめようと取り組んでいます(できれば皆さんからのフィードバックを反映させた上で本にまとめようと思っているので、どんどん引用して意見をもらえればと思います): Firstdecade.net/blog 特に今年は出版、ラジオ、テレビといったメディアが大きく変わるターニングポイントになりそうです。 今日、私がおもしろいコンテン
IT業界って怖いですね~(棒読み) 何でそうなった? そもそもの発端は、私が現在執筆中のLinuxネットワークプログラミング書に書いているコラムのための質問でした。 Wiresharkやtcpdumpを利用したパケットキャプチャによる通信プログラムのデバッグを解説する際にプロミスキャスモードとは何かという話を書いていたのですが、その最後にちょっとしたコラムを書くためのブレストとしてTwitterで質問をしました。 で、結局出来上がった原稿は以下のような感じです。 Twitterでコラムの内容を見たいと発言されている方がいらしたので、出版前ですが晒してしまいます。 コラム:ぁゃιぃ UNIX用語 (☆ 「あやしい」の部分は、xa xya イオタ xi です。) プロミスキャスモードを「無差別モード」と訳す場合が多いのですが、この「Promiscuos」という単語は性的な意味を含む英単語なので
私が担当している「日本経済システム論」の今学期最後の授業を今週の月曜日(18日)に行った。最後ということで、「日本経済の課題」と題してやや総括的に日本経済をめぐる問題の基本構図について講述した。以下は、その要旨(レジュメ)である。 ——————————- グローバル・インバランスの拡大によってもたらされた2002-07年の間の拡張局面を除くと、日本経済は、この20年間にわたって停滞を続けていることになる。こうした長期低迷の根本には、従来型の日本の経済システムが内的、外的変化に適合的なものでなくなっていることがあると考えられる。 キャッチアップ型成長段階の終焉(内的変化) 日本経済は、明治維新以来100年超の時間をかけて欧米先進国に「追いつき追い越せ」型の経済成長を遂げてきた。そして、ついに1970年代のいずれかの時点でキャッチアップ段階を完了し、1980年代には先進国化する。 持続的経済成
BBC News の悲しいお話。主人公は57歳の日本人男性。かつては大企業に勤めていったが、投資に失敗して、転落の人生。いまはタクシーの運転手。 BBC News - Is Japan's economy a warning for China? バブルのころの繁栄する東京の描写が物悲しい。いま30歳以下の人たちはもうあのころのことをよく覚えていないのだろうね。中国は日本の教訓を学んでいるそうだ。 アメリカの金融危機への公的資金投入について。その後、金融機関の業績が急回復して、じつは政府に相当、投資利益が発生しているらしい。最終的な処理費用は当初より大幅に少なくてすむらしい。 America's bail-out bill: Cheap as chips? | The Economist 今のところはいい感じだけど「まだ我々は日本かどうかわからない(We don’t know yet wh
2010年01月22日00:00 カテゴリ書評/画評/品評Value 2.0 What do they do if they do no evil? - #書評_ - Googleの正体 毎日コミュニケーションズ大澤様より献本御礼。 Googleの正体 牧野武文 すごい。すばらしい。そしてちょっぴり悔しい。 「Googleとはなにか」ではなく、「Googleはこれから何をやろうとしているのか」ということに関して、Googleの外の人による結論として、もっとも腑に落ちるのが本書。正直言いたいことを言われてしまったという感じ。 Androidの敵はiPhoneじゃない。 それがわかるだけでも、一読の価値あり。 本書「Googleの正体」は、タイトルどおりGoogle論なのだが、会社論とは思えない読了感がある一冊。むしろそれは、数学の論文を読んで理解したような感じなのだ。 目次 - MYCOM
昭和30年代半ばに生まれた私が子供の頃は、私たちの親の世代、年長の世代がそうであったように、当然のように競争のなかに投げ込まれ、がんばって上を目指すことをよしとし、そのように生きてきました。それはがんばって、自分の能力を十分に発揮すれば、それによってご褒美があるという世の中だったからでした。端的にそれを示すのが、GDPとともに毎年伸びていく給与という現実でした。 でも、と思います。もしかしたら、と考えたりします。私がずっと無意識に信じていたのとはちがって、国民のがんばりがGDPを伸ばしていたわけではないのではないか。もちろん、それは真実である部分もあるでしょう。でも、ある部分では、その逆が真実であったということもあるのではないか。つまり、GDPの伸びが、給料の伸びが“がんばる私”に正当性を与えていたのではないかという意味です。どうでしょうか。 こんな風に一種の思考実験をしてみると、この時代
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