「『維新』を使わせてもらえませんか」 橋下さんは学生時代から『平成維新』他、私の本を読み込んでいて、道州制に対する理解は深い。知事になった直後に会った時に、大阪から日本を変えるということを熱っぽく語っていたが、その内容はまさに「平成維新」を大阪で実現する、というものだった。 だから「大阪維新」という名前は彼にとって自然なものだったろうし、私にも同意を求めたので、喜んで「どうぞ!」と言った。「大前さんが実現できなかったことを僕がやります!」と歯切れ良く言われた時には、若干「このヤロー!」と思ったが、都知事選で青島幸男氏に惨敗した身としては「是非がんばって!」と言うしかなかった。 彼は、政策と政治は違う、政治は権力闘争だ、それに勝たないと世の中は変わらない、しかしどう世の中を変えるかに関しては是非いろいろ教えてもらいたい、という主張であった。その考え方は今も変わってないし、維新の会の全国進出、