マイクロプロセッサの高速化はクロックを高速化することによって随分長い間なされていた。ソフトウェアにとっては、特に何もしないでハードウェアがよきにはからってくれるからこれほど楽な事はない。ムーアの法則万歳である。 しかし、クロックの高速化もメモリアクセスがCPUの高速化に追いつかないのでキャッシュミスをしたときのコストが高くなりすぎて、ソフトウェアもキャッシュについてちょっとは考えなくてはいけなくなってきた。 さらに、クロックの高速化は消費電力の増大を招くので、昨今の電力事情、地球温暖化に鑑み、むやみやたらな高速化もいかながものかなという時代になってきた。 クロックレートは頭打ちにしてコアをいっぱい増やすことによって性能向上をしようというのが最近の流れではあるが、マルチコアの場合、ソフトウェアを書き換えないと性能が向上しないので、ソフトウェア屋さんとしては、頭が痛いところである。 従前のCP