働く人たちに景気の実感を聞く先月の「景気ウォッチャー調査」は、食品の値上げが相次いだことなどを受けて指数が悪化し、内閣府は、基調判断を「回復に弱さがみられる」に下方修正しました。 今回の調査では、東北地方のスーパーから「3月に入って暮らしに身近な食品の値上げが相次ぎ、消費者の節約志向が強まっている」とか、近畿地方の衣料品専門店から「3月は雨の影響や気温の寒暖差があり、春物衣料の売れ行きが悪い」といったコメントが寄せられました。 こうした結果を踏まえ、内閣府は、基調判断を「このところ回復に弱さがみられる」に下方修正しました。 また、先行きを示す指数も48.6と前の月を0.3ポイント下回りました。 中国経済の減速の影響で製造業を中心に生産調整の動きが出始めているという声が聞かれたということです。