サマリー:組織レベルで「知の探索」を促す方法は何か。一つは、組織を「知の深化部門」と「知の探索部門」に分けること(構造的な両利き)。もう一つは、人材の多様化(ダイバーシティ)である。本稿では、なぜ組織レベルの知... もっと見るの探索において構造的な両利きとダイバーシティが重要なのか、具体的な企業の取り組みをもとに解説する。本稿は『世界標準の経営理論』(ダイヤモンド社、2019年)の一部を抜粋し、紹介したものである。 閉じる 出島組織には、異なるルールを 組織レベルで「知の探索」を促すにも様々な施策があるが、なかでも典型的な施策は、組織を「知の深化部門」と「知の探索部門」に分けることだ。構造的な両利き(structural ambidexterity)と呼ばれることもある。 この分野で多くの研究成果を残しているのは、ハーバード大学のマイケル・タッシュマンとスタンフォード大学のチャールズ・オ