茨城県筑西市で暮らす木村汐里さん(25)が書いた作文が、去年、NHKの作文コンクールで入賞しました。 (全文はこちら) ※NHKサイトを離れます 汐里さんは両親と3人で暮らし、料理や掃除などの家事を手伝っています。 作文のタイトルにした「狭間にいる私」。それを示すのが、18歳のときに受けた知能検査の結果です。 IQ=知能指数は81。この数値が「境界知能」と呼ばれているのです。 一般に知能指数は85~115が平均的、おおむね70を下回ると知的障害にあたるとされています。 そして、その狭間に位置するのが境界知能の人たちです。 統計学上は日本の人口の約14%(約1700万人)、7人に1人いるとされています。 このうち、日常生活に困難を抱えている人が少なくありません。 汐里さんが生活するうえで、特に苦労しているのが計算です。この日、買い物に行く前に、値段の確認作業を母親とおこないました。 汐里さん