中沢新一/1993年/マドラ出版/四六変型 仏教関係の仕事をする機会があったので、とっかかりに読んだ本。とっかかりが中沢新一さんってのは、どーなんだ? って気もしないでもないが、サクッと読めたし、いきなり挫折という憂き目に会わなかったので良かった。 この本はTVで放送された学生相手の講演を書籍化したもの。そのため文字がデカく、内容もシンプル。そんな敷居低さも手伝って、すっかり「仏教」にやられてしまった。音楽で言うところのミニマルだったり、エレクトロニカな感覚がモロにハマってる感じだし、インド仏教からチベット密教あたりのところは、僕の普段の考え方にすごく近くて妙な引っ掛かりを感じてしまった。も、もしかして、仏教徒になるのか僕? いや、それくらいのインパクトあったなぁ。 キリスト教的な考え方が日本でもデフォルトで捉えられている今だからこそ、仏教の思想は僕の中で響いてしまう。中沢さんはキリスト教