アマミイシカワガエル=写真家の常田守さん撮影 鹿児島県奄美大島に生息する絶滅危惧(きぐ)種のイシカワガエルが新種と認定された。17日に出版された動物分類学専門の国際学術誌に研究論文が発表された。研究に携わった広島大学大学院の住田正幸教授(両生類進化遺伝学)は和名を「アマミイシカワガエル」と命名した。 イシカワガエルは沖縄本島と奄美大島だけに生息し、これまでは両島とも同じ種とされてきた。住田教授ら研究チームは両島のカエルの外形やDNAを分析し、交雑実験を行ったところ、奄美大島のイシカワガエルは遺伝的に沖縄産とは異なり、背中の金色の斑紋がより美しいなど外形的にも異なることがわかった。 住田教授は新種の学名を斑紋の美しさにちなんでラテン語で「金色に輝くきれいなカエル」という意味の名前にした。和名は奄美大島にちなんでアマミイシカワガエルと名付けた。 住田教授は「絶滅の危機にひんしながら脈々