地球の半分を自然保護区にすべきだと、生物学者のE・O・ウィルソン氏は訴える。写真はすでに保護区となっている米国のヨセミテ国立公園。(PHOTOGRAPH BY MELISSA FARLOW, NATIONAL GEOGRAPHIC) 近ごろでは、地球の未来について楽観的な展望を持つのは難しくなった。私たちは、「6度目の大絶滅」と呼ばれる現象の最中を生きており、今世紀末までには、生物の6種に1種が絶滅すると予想されている。(参考記事:「6度目の大絶滅。人類は生き延びられるか?」) しかし、ピュリツァー賞作家で生物学者のE・O・ウィルソン氏は、地球の生物を救う手立てはまだあると主張する。最新の著書『Half Earth: Our Planet’s Fight For Life』(地球の半分――生き残りをかけた地球の闘い)の中で、彼は自然を守るために地球の半分を保護区にしようという大胆な提案を行
テキサス州マッカレン近郊のロウアー・リオグランデ渓谷国立野生生物保護区。高さ2.5メートル弱の鉄鋼の杭が約10センチ間隔で立ち並んでいる。メキシコとの国境に建設された壁の一部だ。テッド・クルーズ、ドナルド・トランプら共和党の大統領候補はこの壁の延長を主張している。 建設の目的は不法移民の流入と密輸の防止だ。効果の程は不明だが、確実に言えるのは公有地と私有地を横切る壁が野生生物の生息地を分断していること。結果的にこの地域の重要な観光資源である豊かな自然が失われかねない。 【参考記事】【写真特集】娯楽で殺されるライオンたち リオグランデ川の中流から下流まで約2000キロは国境沿いを流れている。その一部、メキシコ湾に注ぐ下流域の約200キロの一帯がリオグランデ渓谷だ。ここは北米で屈指の生物多様性に富む地域で、年間の観光収入は4億6300万ドルに上る。 ここには脊椎動物だけでも700種以上が生息。
Explore Search About E360 An area of forest in Indonesia that was cleared to make way for an oil palm plantation. CHAIDEER MAHYUDDIN/AFP/Getty Images A growing body of scientific evidence shows that the felling of tropical forests creates optimal conditions for the spread of mosquito-borne scourges, including malaria and dengue. Primates and other animals are also spreading disease from cleared fo
ニュージーランド・ケルマディック諸島沖で撮影されたサドルテールグルーパー(撮影日不明、2015年9月29日提供、資料写真)。(c)AFP/NATIONAL INSTITUTE OF WATER AND ATMOSPHERIC RESEARCH/MALCOLM FRANCIS 【9月29日 AFP】ニュージーランド政府は28日、世界で最も自然のままの姿で残っている海洋環境を守るため、フランスの国土面積に匹敵する海洋保護区を南太平洋に創設する計画を発表した。 米ニューヨーク(New York)の国連本部で計画を発表したジョン・キー(John Key)首相は、同国北東岸の約1000キロ沖に創設されるケルマディック海洋保護区(Kermadec Ocean Sanctuary)の面積は62万平方キロに及ぶと述べた。 キー首相によれば、ケルマディック海域には、クジラやイルカ、海鳥、絶滅の危機に瀕してい
科学者が人口過剰を訴えるべき時が来た 米コロラド州コロラドスプリングスの郊外開発の様子。米国の人口増加率は現在年0.7%だ。写真:David Shankbone. 世界人口が10億人を突破するには約20万年かかった。だが、わずか200年の間に人口は70億人になった。実際、ここ40年間は、約12年ごとに10億人が増加している。そして国連の予測によれば、今世紀末までにさらに40億人が増え、世界人口は110億人に達する見込みだ。にもかかわらず、科学者も、政策立案者も、環境保護論者でさえも、人口の劇的な増加と、気候変動や生物多様性の喪失、資源枯渇、あるいは地球規模の環境危機全般に関連があることを公言するのには及び腰だ。 「私たちはすでに持続不可能な人口に達しているのです」と、オハイオ州立大学のジェフリー・マッキーはmongabay.comに語る。「言い換えれば、環境収容力という生物学的概念が示す値
アフリカ中部・ガボンに広がるアブラヤシ畑を撮影した空撮写真(2014年5月22日撮影、資料写真)。(c)AFP/XAVIER BOURGOIS 【9月24日 AFP】国連(UN)の気候変動サミットで23日、米ダンキンドーナツ(Dunkin' Donuts)や米クリスピー・クリーム・ドーナツ(Krispy Kreme Doughnuts)を含む世界の大手食品会社が、ヤシ油の使用をやめる方針を明らかにした。ヤシ油の生産は、森林破壊の主因とされている。 一方、パーム油企業の世界的大手3社、ウィルマー・インターナショナル(Wilmar International)、ゴールデン・ アグリ・リソーシズ(Golden Agri-Resources)、カーギル(Cargill)も森林破壊問題解決に向けた努力を約束し、インドネシアのジョコ・ウィドド(Joko Widodo)次期大統領に同問題への政策を立案す
This site exists to share maps of biodiversity across our world. Its original inspiration came during the preparation of the scientific paper, "Global patterns of terrestrial vertebrate diversity and conservation", published in the Proceedings of the National Academy of Sciences in 2013. Seeing a need for more widely accessible maps of where the many species on this planet live, it seemed appropri
ボルネオの伐採地とブルドーザー。 商業伐採と伐採道路の規模を算定する網羅的研究により、わずか30年前には地球上で最も手つかずの場所とされていたマレーシア領ボルネオで、熱帯雨林の80%が伐採による深刻な打撃を受けていることが明らかになった。 この研究はタスマニア大学、パプアニューギニア大学、カーネギー研究所の研究者が共同で行ったもので、分析には衛星画像データから森林伐採・森林劣化を算定するための無料プラットフォームであるカーネギー・ランドサット分析システム・ライト(CLASlite)が用いられた。研究で算定されたのは2009年時点の森林の状況である。 サバ州とサラワク州には36万4,000kmの道路が張り巡らされ、伐採や皆伐による打撃を受けた森林面積は約80%に及ぶことが明らかになった。この地域に残された手つかずの森林生態系は最大でも4万5,400km2に過ぎない。 「この研究でわかったサバ
ブラジル・パラナ(Parana)州のサルト・モラト自然遺産特別保護区(Salto Morato Nature Reserve)付近の熱帯雨林(2012年10月23日撮影)。(c)AFP/Yasuyoshi CHIBA 【10月21日 AFP】世界最大の熱帯雨林、アマゾン(Amazon)に生い茂る樹木は、実際には同じ種類の木が多数を占めているとの調査結果をまとめた論文が18日、米科学誌サイエンス(Science)で発表された。 米フィールド自然史博物館(Field Museum)や米ウェイク・フォレスト大学(Wake Forest University)などの研究チームは、ブラジル、ペルー、コロンビア、ガイアナ、スリナム、仏領ギアナの国々にまたがる広大なアマゾン盆地で最もよく見られる樹木の種類の一覧表を作成することに挑戦した。 米国本土にほぼ相当する面積を有する「大アマゾン」として知られるこ
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