ソフトバンクの日本シリーズ2年連続4連勝で幕を閉じた2020年のプロ野球だが、“これまでのプロ野球”と同じで人気は保てるのか? 記録とNPBの構造という2つの視点からの提言(全2回の2回目/#1はこちら)。 今年の日本シリーズのソフトバンクの対巨人4連勝は、プロ野球全体に大きな衝撃を与えた。中には「1リーグ制にすべき」など、球界再編を示唆する意見さえ出てきている。実は筆者も、現状のリーグの在り方を変えるべきではないかと思っている1人である。 とはいえ、今挙がっている単純な1リーグ制には賛成できない。 韓国プロ野球(KBO)は、10球団による1リーグ制で、ポストシーズンはペナントレースの5位以上のチームによってプレーオフワイルドカード、準プレーオフ、プレーオフが争われ、最後は優勝チームとプレーオフの勝者が韓国シリーズで対戦する。この方式だと、ペナントレースの勝率が4割台の5位のチームがチャン