文・写真●山田基広(東京本社) ラオスの食事はとてもおいしい。 ラオスは北に中国、東にベトナム、西にタイと料理のおいしい国に囲まれている。いわば料理大国たる各国の美味なる部分を持ち合わせたような味。 こんな説得力ある立地条件に加え、さらに私にこの国を「おいしい国」と位置づけさせたのはずばり「もち米」。 ラオスのレストランに入ると、竹かごにたっぷりと入った「もち米」が出てくる。そう、ラオスで食べる主食の米は日本の主食のように“うるち米”ではなく、“もち米”。ラオス人は朝から晩までもち米を食べる。 加えて言うなら、他の国によくあるように米に油が絡んだいたり、インディカ米のようにぱらぱらだったりすることなく、ふっくらと蒸したもち米なのでいわば「赤飯」とか「おこわ」のような感じ。 このもち米が昼・夜と出てくるのでわれわれ日本人にとっては非常になじみやすくて食事に飽きが来ない。 だからラオスを旅する