日本が主催する液化天然ガス(LNG)の国際会議で、世界屈指の輸出国であるカタールのエネルギー相が自国との大型LNG売買契約を打ち切った日本を皮肉る一幕があった。 経済産業省とアジア太平洋エネルギー研究センターが29日に開催した国際会議「LNG産消会議」でカタールのカアビ・エネルギー担当国務相は、日本の主要なLNG供給国ではなくなったのにもかかわらず日本が主催する国際会議で講演することは「率直に言って少し奇妙に感じる」と語った。 その上で、カアビ氏は電力やガス会社など日本の需要家に対し「これまで以上に重要性を増しているLNGの安定供給を取り戻すために、引き続き緊密に協力していくことをお約束したい」と続けた。 中部電力が1997年にカタールから世界で初めてLNGを輸入して以来、日本とカタールは資源開発や貿易を通じて強固な関係を構築。日本が2012年から毎年開催しているLNG産消会議でもカタール