財務省が9日に発表した新紙幣の5千円札に使われる津田梅子の肖像に関し、津田塾大が提供し、新紙幣と酷似している36歳ごろの写真と顔の向きが逆になっていると指摘されていることが16日、分かった。津田塾大の広報担当者は「写真が反転されて肖像画に使われたと考えている」としている。財務省は「写真をそのまま写すものではなく、反転などの加工は問題ない」としてそのまま発行作業を進める考えを明らかにした。
どうする 明日のエネルギー 2050年、温室効果ガスの排出量を実質ゼロに―。政府の意欲的な目標にリアリティーはあるのか。今夏に改定される「エネルギー基本計画」を巡る議論を通して考える。
コロナ禍で聞いたちょっと良い話。福岡市の30代男性は4月、妻が陽性患者になり、濃厚接触者として2週間超の自宅待機を強いられた。慣れない家事、幼い子どもの世話に追われる中、あることに気付く。「TSUTAYA(ツタヤ)」で借りたDVDの返却期限が来ていたのだ▼店に電話をかけた。「家族に陽性者が出て返しに行けません」。すると男性店員は「そんなことより、ご自身、ご家族のお体は大丈夫ですか?」。無事だと伝えると「それは何より。返却は先で構いません。延滞料金もいただきませんので。安静を第一に」と気遣ってくれた▼男性は妻の感染判明後、職場に迷惑をかけていないか、などと気落ちしたが、店員の言葉に励まされ、前向きになれたそうだ。つらい時に触れる優しさは、人の心に花を咲かせる。 (井崎圭)
実際の漁獲量をはるかに上回る「熊本県産」アサリが全国に出回っていた。生産に携わる地元漁協の幹部は「生活と経営のためだった」と、偽装を黙認してきたと打ち明けた。店先からはアサリを撤去する動きが出始めた。後を絶たない生鮮食品の産地偽装。「一体何を信じて買えばいいのか」。消費者は憤った。 1日午後、熊本県内。産地偽装の現場となった遠浅の干潟に人の気配はなかった。地元の漁協関係者は「ニュースで流れたからね。今、出荷すれば、偽物のお墨付きになる」と話し、肩を落とした。 「何十年も続いてきた。正直、いつかこうなることは分かっていた」。この海域を管理する漁協の男性組合長は西日本新聞の取材に偽装の実態を告白した。「以前から知っていた。漁業者も漁協も、食っていくためだった」 組合長によると、この漁場では業者が輸入した中国産や韓国産のアサリを1週間から半年間ほど養殖し、問屋の求めに応じて出荷する。組合長は「産
福岡県久留米市の医師、細川博司氏(61)が24日、佐賀市長選(10月10日告示、17日投開票)に、無所属で立候補すると正式に表明した。同市長選への出馬を表明したのは細川氏で7人目となる。 同市内で開いた会見で細川氏は、新型コロナウイルスのワクチン接種とPCR検査、マスク着用の即時中止▽発達障害予防に取り組む▽佐賀市と糸島市をトンネルでつなぐ▽予防医学に重点を置く病院設置-などを公約に掲げた。「新型コロナは科学的根拠がない、人工ウイルスだ」などと独自の主張を展開した。 過去に診療報酬の不正請求で、厚生労働省から1カ月の医業停止処分を受けたことについては「反省している」と話した。 細川氏は山口県宇部市出身で大分医科大大学院修了。2006年から久留米市で開業している。 (米村勇飛)
福岡県は20日、百貨店やショッピングセンターなどに対し、22日から土日に休業要請すると発表した。期間は新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言の期限となる31日まで。県は現在、大型商業施設などに営業時間短縮を要請しているが、新規感染者が高止まりしており、人流の一層の抑制に向けて対策を強化する。 対象施設は、店舗面積が千平方メートル超の商業施設やパチンコ店、スポーツクラブなど。食料品や医薬品など生活必需品の売り場は除く。これまでは曜日を問わず午後8時までの時短営業を要請していた。 平日は時短を求め、土日のみ休業要請に切り替える理由について、服部誠太郎知事は20日の記者会見で「今の感染状況が続けば医療提供体制に深刻な問題が生じる。31日に緊急事態を終わらせるために、多くの人が集まる集客施設に一段強い措置をお願いせざるを得ない」と話した。 休業に応じた施設には千平方メートルごとに1日20万円、施設内
愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)に向け、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長らが同県選挙管理委員会に提出した署名簿に、偽造が疑われる大量の署名が含まれていたことが分かった。西日本新聞「あなたの特命取材班」に寄せられた情報を基に中日新聞が取材したところ、多数のアルバイトが愛知県民らの名前や住所が書かれた名簿を、リコール活動団体の署名簿に書き写していた。名古屋市の広告関連会社の下請け会社が、大手人材紹介会社を通じてアルバイトを募集。佐賀市内の貸会議室で書き写させていた。 関係者によると、署名簿には、高須院長や活動を支援した河村たかし名古屋市長の写真が載っており、活動団体が利用していた署名簿と同じだった。昨年10月の複数の日に、大勢のアルバイトが1人当たり数時間~十数時間ほど、時給950円で参加した。広告関連会社は、どんな経緯で下請け会社が仕事を受注したか内部調査を進めている。..
丸善ジュンク堂書店(東京)によると、仮移転先は現店舗の南西約500メートルにある同市中央区大名1丁目の商業ビル「天神西通りスクエア」(地下1階、地上4階)。外資系衣料専門店「フォーエバー21」が入居していた施設南側の地上1~3階で展開する。売り場面積は約2400平方メートル、蔵書数は50~70万冊。店名は変えない。 天神西通りは天神エリア西側に位置し、百貨店やアパレル専門店、飲食店などが集積し、昼夜を問わず人通りが多いエリア。売り場面積は現店舗(約6800平方メートル)の約3分の1、蔵書は約140万冊から半減するが、恵まれた立地条件を生かし、若者向け文具・雑貨類も強化し集客力を維持するという。 同書店によると、福岡店が4年半の休業に踏み切る見通しを本紙が5月下旬に報じたところ、同書店や福岡店に複数の地元不動産関係者らから移転先の申し出があり、6月上旬から急ピッチで協議を進め決定したという。
「西日本新聞の記者にしては、品がいい顔をしていると思った」 2019/9/10 6:00 (2019/9/10 18:51 更新) 「西日本新聞の記者にしては、品がいい顔をしていると思った」。麻生太郎副総理兼財務相が先月の記者会見でこう言い放つ一幕があった。どういうわけか、質問した経済紙記者を本紙記者と勘違い。本紙の報道姿勢への不満めいた発言を繰り返した末に勘違いだと指摘され、とっさにそう切り返した。 麻生氏にとって本紙記者は下品なイメージなのだろう。誰の顔を思い浮かべたのか定かではない。ちなみに経済紙記者の隣には私が座っていた。本紙に好ましからぬ感情を持っているのは知っていたが、公の場での唐突な“悪口”にあきれるしかなかった。 放言を繰り返しても、財務省で前代未聞の不祥事が続いても、政権ナンバー2であり続ける麻生氏。今春の福岡県知事選では擁立候補が惨敗し不人気ぶりが示されたが、今月11日
カップ麺の薬味が実は覚醒剤‐。タイのカップ麺の小袋に見せかけて覚醒剤計約1.4キロを小分けして密輸したとして、福岡県警などは23日、覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)などの疑いで、中国籍で住所不定、無職張躍龍容疑者(37)を逮捕したと発表した。門司税関は関税法違反容疑で張容疑者を福岡地検に告発した。告発は22日付。 逮捕容疑は、氏名不詳者と共謀して4月7日、覚醒剤約1.4キロ(末端価格約8500万円相当)を隠した段ボール箱を国際スピード郵便でタイの郵便局から福岡市南区のアパートに発送し、密輸した疑い。「中に何が入っているかは知らなかった」と容疑を否認しているという。 県警などによると、薬味や粉末スープなどに偽装した覚醒剤の小袋は、カップ麺1個に付き2袋入り。段ボール箱にはカップ麺30個が入っていた。税関が抜き打ち検査で見つけ、覚醒剤は押収した上で別の粒状の物に差し替えて発送した。 張容疑者
「正確に言うと、『おんがまち』ではありません。『おんがちょう』なんです」-。福岡県の自治体について行政関係者と話をしているうち、話題に上った遠賀町について、耳を疑う“真実”を知らされた。県内30町では、遠賀町が唯一、音読みの「ちょう」。他の29町はすべて訓読みの「まち」だという。「町」を音読みするか訓読みするかは各町村が決めるらしい。試しにお隣の佐賀県に聞くと、なんと10町のうち9町が「ちょう」。さらに全国の状況を調べると、意外な地域性も見えてきた。 なぜ福岡県内唯一の「ちょう」なのか。「由来については特に記録がないんです…」。遠賀町行政経営課の樋渡歩美さん(34)も首をかしげる。 町制施行は1964年。同年4月1日、〈この村の名称「遠賀村(おんがむら)」を「遠賀町(おんがちょう)」に変更する。〉とルビを振って条例が施行されたが、町史などの資料に理由の説明はないという。「語呂がいいから
渡れぬ橋の謎 久留米・田主丸の樋ノ口川 道との段差65センチ 2016年01月14日 23時00分 ガードレールでふさがれ、通行不能になっている橋。奥からは進入できるが、手前は堤防道路と段差がある 写真を見る 樋ノ口川にはいくつも橋が架かっていて堤防道路はアップダウンが激しい 写真を見る 写真を見る 記者のもとに一本の不可解な電話がかかってきた。「造りは立派なのに渡れない橋がある-」。決してなぞなぞではない。一体どういうことなのか。調べると、かつては渡れたのに、ある時からなぜか渡れなくなったことが判明。背景には福岡県、久留米市、地元住民たちの思惑が複雑に絡み合った理由が隠れていた。 橋は県管理の樋ノ口川に架かり、久留米市田主丸町とうきは市吉井町をつなぐ全長12メートル、幅6メートルの小さなもの。周囲に田畑があり、民家も点在する地域だ。そばにはダイハツ九州久留米工場があり、工場も多く立地し
西鉄、耕作放棄地に住宅団地 大牟田線沿線で開発事業 [福岡県] 2015年01月03日(最終更新 2015年01月03日 02時00分) 西日本鉄道(福岡市)が、福岡県の天神大牟田線沿線にある耕作放棄地の宅地開発事業に乗り出すことが分かった。営農されずに荒廃が進む土地に一戸建て住宅の団地を建設し、周囲の環境保全と沿線のにぎわい創出を目指す。農地所有者の要請を受け、宅地への転用手続きから販売まで一貫して手掛ける。農林水産省などによると、放棄地から住宅団地を開発する事業は全国的にも珍しい。 福岡市・天神と福岡県大牟田市を結ぶ大牟田線(95・1キロ)の沿線で、住宅地としての人気が高い筑紫野、太宰府、小郡の3市の水田地帯などが候補地。農地として今後利用される見通しが乏しい中小規模の土地を複数の所有者から購入し、これらをまとめて50戸(1万5千平方メートル)から500戸(15万平方メートル)の住宅団
100円ラーメン閉店 行列150メートル、400人がお別れ 福岡市の勝龍軒 [福岡県] 2014年04月27日(最終更新 2014年04月27日 20時25分) 最後の100円ラーメンを味わおうと行列ができた「勝龍軒」前=27日午前11時半すぎ、福岡市南区写真を見る 「100円ラーメン」の愛称で、46年にわたって中高生や庶民に親しまれてきた福岡市南区野間1丁目の博多ラーメン店「勝龍軒」が27日、予定より1日早く閉店した。店の前には順番待ちで約150メートルの行列ができ、青春時代に通い詰めた人々や常連客が、最後のスープを味わった。 1968年に故青木英子(ひでこ)さんが西鉄高宮駅前に開業。オイルショックや消費税にもめげず、100円を押し通した。野間に移転し、2年前に青木さんが76歳で亡くなったが、次女の日登美(ひとみ)さん(55)が後を継いだ。閉店が1日早まったのは、店を明け渡す前に内装工事
原発停止で海に生き物戻る 佐賀・玄海、温排水減少で [佐賀県] 2014年03月05日(最終更新 2014年03月05日 00時16分) 原発稼働中の2006年2月26日に撮影した海中。キビナゴの大群が回遊し、海底の岩肌はむき出しになっている(浪口志郎さん撮影のビデオより)写真を見る原発停止中の14年2月26日。海底の岩場には海藻が自生し、ナマコの姿もみられる(浪口志郎さん撮影のビデオより)写真を見る 運転停止が続く九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)のそばの海域で、生態系が変化している-。独自に潜水調査した地元のダイバーが明らかにした。キビナゴやギンガメアジなど南方系の魚がいなくなり、稼働時には見られなかったコンブ科の海藻が育っているという。研究者は「原発からの温排水による海水温の上昇が止まり、本来の生物が戻ってきた」とみる。 調査したのは佐賀県唐津市のダイビングショップ経営浪口志郎さん(6
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