ローゼンスタイン米司法副長官が昨春、トランプ大統領の発言を隠れて録音し、職務不能だと過半数の閣僚らが宣言すれば、大統領職を解任できる憲法規定の提案を検討していた。米紙ニューヨーク・タイムズが21日に報じた。 報道によると、トランプ氏が昨年5月、ロシア疑惑の捜査にあたっていた米連邦捜査局(FBI)のコミー前長官を解任した後、ローゼンスタイン氏が司法省やFBIの職員との会議や会話で大統領の解任を示唆した。セッションズ司法長官やケリー国土安全保障長官(現大統領首席補佐官)を賛同しそうな閣僚として想定していたという。 ローゼンスタイン氏は同紙に、「ニューヨーク・タイムズの記事は不正確で、事実に反している。大統領と私の関係に基づけば、憲法規定を実施する根拠はない」と全面否定している。 ただ、トランプ氏とローゼンスタイン氏の関係は芳しくない。ロシア疑惑をめぐってはセッションズ長官にも疑惑があったため、