ここでは、鉄隕石(隕鉄)を使用して鍛えた刀剣についてとりあげる。この刀剣の一般名称は未だ決まっておらず、「隕鉄刀」[1]や「隕石の刀」などとも呼ばれている[2]。 鉄隕石を使用して製作された刀剣は世界各地で見られ、日本では「流星刀」が知られている。 流星刀[編集] 流星刀(りゅうせいとう)とは、明治時代に榎本武揚が刀工岡吉国宗に鉄隕石を使用して作らせた日本刀4振り(長刀2・短刀2)[3]及びのちに作られた1振り(短刀)[4][5]に名付けた称である[注 1]。榎本は後に作られた1振り以外の経緯をまとめた論文「流星刀記事」を発表している。製作されるきっかけとなったのは、榎本武揚がロシア大使としてサンクトペテルブルクにおもむいていた時期に、ロシア皇帝の秘宝の中に鉄隕石で作られた刀があることに感動し、いつかは自身も鉄隕石を使用した刀を手にしたいと夢見たことから始まる[6]。 使用された隕鉄[編集
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