コーヒーは身近な飲み物であるのも関わらず、喫茶店、缶コーヒー、ドトール、スターバックス、コンビニ提供と、形態が変わると提供している価値が違うということをストーリー仕立てで説明してくれます。内容はわかりやすいため、読むのが苦になりませんでした。 この本を読み終んでみて、自らが関わっている事業の「価値」を改めて考え直してみました。すると、意外と曖昧な部分が多く、なぜ顧客はいままで商品やサービスを購入してくれたのか、その強みを認識した上で次はどこに着目すべきか、をより深く考えることになりました。 また、街中で目にするものに対しても、その「顧客に提供する価値」を本書で示している「顧客が買っているもの」「提供されるもの」「価値を提供するために必要なもの」の3つに分けて、考えるようにしています。 マーケティングの書物はいままでもいくつか読んでいますが、具体的に考える切り口を理解したのは初めてではないか