ブックマーク / somethingorange.net (127)

  • 帰還? - Something Orange

    たまには更新するか。 すっかりはてなとも縁遠くなってしまった昨今のぼくですが、一応、はてな出身であることは忘れていません。 はてなのとげとげしい空気、攻撃的なやり取り、煽り、罵倒、嘲弄、何もかもみななつかしい――わけでもないか。 ここ数年間、このブログは放置しまくりだけれど、みんなあいかわらずなのだろうか。しりたくもないような気もするが……。 ぼくはいまニコニコチャンネルの有料ブログに活動の足場を移しています。 有料ブログは、必ずしも平和ではないけれど、とりあえずコメント欄でむやみと議論が勃発したりしないことが好ましい感じ。あくまでぼくにとっては、ということですが。 しかし、やはり公開ブログには一定の価値があるわけで、そのために一応、「Something Orange」を開いた状態のまま維持しているわけです。 いまさらこんなところに書き込んだところで、読む人が何人いるかわからないけれども。

    帰還? - Something Orange
  • あきらめて試合終了したあとも人生は続く。 - Something Orange

    取り返し不可能な欠如というものを目の前に突きつけられてわれわれは、どうしようもなく、無力さにただうなだれるしかない。ただ、そのうなだれることこそ最も人間らしいありようであると言いたがる人たちがいて、それは「胡散臭さ」のような人間の不完全性を愛でる嗜好と結びついている。 ぼくが落語が好きな人をあまり信用していないのも、彼らがまさに「落語は不完全な人間のありようを生き生きと描いて〜」などと言い出しかねないからだ。人の醜さ、人間の業みたいなものをまるごと肯定するのが落語なんだ、と落語家、あるいは落語好きはよく言う。でも、そういった落語の持ち上げはたいてい、上で述べたようなオリエンタリズムな視線と「起きてることは全て正しい」的な薄っぺらい人生訓のグロテスクなミックスでしかないといつも思う。 「柴村仁、見下ろす、落語 - 過ぎ去ろうとしない過去」 興味深い。 ただ、ぼくは落語も好きだし、立川談志も好

  • 『ラブプラス』はどこまで進化するか。 - Something Orange

    岡嶋裕史『ポスト・モバイル ITとヒトの未来図』を読んだら、『ラブプラス』の話が出てきてちょっとびっくり。サブタイトルの通り、ITの進化を通してヒトがいかに変わっていくかを予測したなのだが、人類の未来を占う要素の一つとして『ラブプラス』が登場するのである。 ポスト・モバイル―ITとヒトの未来図 (新潮新書) 作者: 岡嶋裕史出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/07メディア: 新書 クリック: 9回この商品を含むブログ (10件) を見る ラブプラス 出版社/メーカー: コナミデジタルエンタテインメント発売日: 2009/09/03メディア: Video Game購入: 69人 クリック: 2,313回この商品を含むブログ (440件) を見る 一部のギャルゲオタなら知っている通り、『ラブプラス』は、個別の要素を取り出せば特に新しいものではない。先駆的な作品はいくつかある。『ルー

  • それでも『アカギ』を読んでしまう理由。 - Something Orange

  • それは「甘え」ではない。 - Something Orange

    漫画『ピアノの森』が佳境を迎えている(以下、今週号のネタバレあり)。佳境といっても、まだ連載は何年も続きそうではあるのだが、とにかくひとつのクライマックスにたどり着いたことはたしかだろう。 ピアノの森 1 (モーニングKC (1429)) 作者: 一色まこと出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/04/14メディア: コミック購入: 1人 クリック: 49回この商品を含むブログ (157件) を見る ショパンコンクール予選で、主人公カイの小学校時代からの友人でライバルである雨宮が落選してしまったのだ。決勝でカイを打ち破り、長年のコンプレックスに決着を付けるつもりだった雨宮は激しく落胆する。人生そのものが否定されたかのような苦しみ。 そこでカイは雨宮を慰めようとするのだが、雨宮はそんなカイに向け、小学生の頃からかれが嫌いだったと告白してしまう。 小学生時代からかれらを見つめてきたものに

    それは「甘え」ではない。 - Something Orange
  • 作家の評価は最高傑作で決めるべき? - Something Orange

    最近のこのブログの記事は、昔から思っていたことをあらためて形にする、というものが多い。これもそうである。ある作家を語るとき、その評価は全盛期の最高傑作で決めるべきだ、という話。 間違えても「あんな駄作があるからたいした作家じゃない」などというべきじゃないし、全作品の平均で評価することもあまり意味がないと思う。まあ、よほど平均的に出来が良ければそういう点を評価することもできるかもしれないが、基的には最高傑作で評価することが妥当なのではないか。 ようするに、最低点でも平均点でもなく、最高点で評価することが好ましい、といっているのだが、どうだろう。 個人的には、最低点で評価を決めることは論外だと考える。たとえば山田風太郎はいわずとしれた戦後を代表する天才物語作家だが、ひとつだけどうしようもない退屈だと評判の作品がある。『忍法相伝73』。ひと呼んで天才の駄作である。 ぼくは読んだことないのだが(

    作家の評価は最高傑作で決めるべき? - Something Orange
  • このエロゲがエロい! - Something Orange

  • 『ナウシカ』や『ガンダム』の「その先の物語」とは何か。 - Something Orange

    ■善悪二元論の物語。■ いまこの記事を書き始めようとしているわけだが、この冒頭の時点で既に長くなる予感がしている。それはもう、ペトロニウスさん(id:Gaius_Petronius)の一部の記事並に長くなる気がする。原稿用紙20枚くらいは軽く行くんじゃないかなあ。 なぜなら、テーマの照らし出す範囲が広範で、多岐にわたるからだ。書いても書いても終わらないという気がしてならない。まあ、いいや、そんな愚痴を書けば書くほどむやみと長くなるので(平和大明神(id:kim-peace)に「文章が無駄に長い」といじめられるぼく)、まずは書きはじめることにしよう。 ちなみに議論のたたき台を目指すつもりなので、批判点は色々あると思う。トラックバックで突っ込んでくれれば嬉しい。 テーマは、ペトロニウスさんやLDさんがいうところの「先の物語」。「先の物語」とは何か。ぼくが理解しているところでは、それは「善悪二元

    『ナウシカ』や『ガンダム』の「その先の物語」とは何か。 - Something Orange
  • 『ネギま!』に見る脇役ヒロインの成長。 - Something Orange

    きみまるさんの同人誌『ネギまる』全5巻を読み終えました。『魔法先生ネギま!』の二次創作作品で、最初の辺りはどうってことないふつうのエロ漫画なのですが、巻が進むにつれ凄まじい展開になっていきます。 主人公は千雨(どうでもいいけれど「ちう」って入れてすぐ「千雨」と出てくるGoogle日本語入力すげえ)で、編にいたるまでどんな物語があったか、その前史というかたちになっています。 これ、ペトロニウスさんが激賞していまして、2009年の1位に選んでいるんですよね。まあ、これを読むと編の千雨を見る目も変わる(かもしれない)作品といえるでしょう。 で、最近の編における千雨って何だかすごい人物になっていますよね。ネギパーティを実質的に統括しているのがあきらかに千雨。ネギが劉備だとすれば、千雨はもう諸葛孔明くらいの地位にあると思うんですよ。 問題はいったいいつ彼女がこんなに成長したのかわからないこと(

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  • 高河ゆんの未完伝説。 - Something Orange

    Togetterを見ていたら、「【募集】明らかに途中で終わってむちゃくちゃ残念or続刊出て欲しい漫画」というまとめを見つけました。 題名どおりの内容で、期待を集めながらも未完に終わった(ように見える)作品がそれはまあ山のように並んでいます。あきらかに打ち切りのものもあれば、事情不明のまま終わったものもあり、「ああ、こんな漫画あったなあ」と思い出しながら見ていくと、諸行無常の気分に浸れます。 ところで、川原泉の『バビロンまで何マイル?』が挙がっているけれど、これは一応完結していると見るべきなんじゃないかなあ。まあ、文庫を読まないと未完なんだけれど。 で、ぼくの場合、未完放り出しの帝王といえばやっぱり田中芳樹が思い浮かぶわけですが、あの人は小説家なので、漫画家でいえばやはり高河ゆんですかね。 単行が出た長編に限ってもえっと、『恋愛』、『源氏』、『夜嬢帝国』、『サフラン・ゼロ・ビート』、『クロ

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    tanemurarisa
    tanemurarisa 2010/03/30
    「約束の夏」も後編を描くハズだったんだぜ・・・。REN-AIの続きは絶対ないと思う・・・。
  • 連載漫画ひきのばし、そのふたつのパターン。 - Something Orange

    このあいだのラジオで、ペトロニウスさんたちと、最近の漫画連載のひきのばされ方って目に余るものがあるよね、という話をしました。そのいい例が『ハヤテのごとく!』だよね、と。 きょうは、それでは連載がひきのばされるとは具体的にどういうことなのか、という話をしたいと思います。 ま、いいたいことは単純で、ようするに五話で語れることを一〇話かける、五巻で終われるものに二〇巻費やす、これが物語がひきのばされるということですよね。 こういうことをした場合、物語の内容が変わらないとすれば、当然、一話ごと一巻ごとに詰め込まれる内容は薄まることになります。そして、自然、作品のテンションも落ちる。 いまの漫画界、あるいはライトノベルあたりも同じかもしれませんが、とにかくその辺りではこういうことになっている作品が大量に存在するように思います。 で、ぼくはそれは良くないことだと考えるんですね。この連載のひきのばしは漫

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    tanemurarisa
    tanemurarisa 2009/08/05
    少女漫画はりなちゃ(りぼん・なかよし・ちゃお)さえあれば、いつでも戻ってこれる。
  • 文章を綺麗に見せる九つのテクニック。 - Something Orange

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  • すべての漫画好きよ、『この世界の片隅に』を読むべし。 - Something Orange

    この世界の片隅に 上 (アクションコミックス) 作者: こうの史代出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2008/01/12メディア: コミック購入: 23人 クリック: 507回この商品を含むブログ (327件) を見る あなたは疲れている。 物語を読むことに、疲れ切っている。 思えば、随分とたくさん読みつづけてきたもの。何千冊と読んできたの、その大半が物語なのだ。少しくらい疲れても無理はない、そうかもしれない。 だから、この頃のあなたは、事実を扱ったばかり読むようになった。あれほど好きだった物語を読むことは、すっかり少なくなってしまった。そんな自分を、あなたは少し寂しく思っている。 ところが、昨日、あなたは、一冊の、いや、三冊のを手に取った。あなたの好きな作家、こうの史代の最新作だ。 『この世界の片隅に』。 上中下巻で一作の物語を形づくっているらしい。 あなたの信頼するウェブサイト

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  • 戦争反対のための戦争アニメはありえるか? - Something Orange

    いつも楽しく読ませていただいている「文芸ジャンキー・パラダイス」4月28日の日記より。『ガンダム』の話。 「戦争アニメのガンダムを誉めるのは、サイトの主旨と矛盾しているのでは?」と違和感を持たれる方もおられるかと思います。僕がガンダムにハマるのは、作中で戦争を美化することなく、戦いの虚しさを描いているからです。主人公を含め多くの人物が戦争をやめたがっているのに、戦火の渦に巻き込まれていく悲しみがそこにあるからです。 ひとの価値観に文句を付けるつもりはないが、こういう意見には違和感がある。というのも、『ガンダム』は十分戦争を美化していると思うんだよね。 だって、ガンダムかっこいいじゃないですか。ガンダムがザクをやっつけると、わくわくするじゃないですか。そういう興奮、カタルシスは、単純に反戦思想には回収し切れないもので、『ガンダム』の、あるいは戦争ロボットアニメ(及び小説漫画)の魅力は一にそ

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  • リア充なんてこわくない! - Something Orange

    ペルソナ4 出版社/メーカー: アトラス発売日: 2008/07/10メディア: Video Game購入: 16人 クリック: 246回この商品を含むブログ (428件) を見る 昨日も書いたように、アトラスの『ペルソナ4』をクリアした。すでに各所で記されている通り、『ペルソナ』の名に恥じない傑作だ。 いや、はまった、はまった。十日間のあいだ、ほぼぶっ通しでプレイしてしまった。寝ても覚めてもペルソナな日々、それはもう楽しかった。RPG好きで未プレイの方には自信をもってお奨めしたい。 さて、このゲームにかんしては以下の記事が有名である。今回は『P4』とこの記事を肴にして「リア充」という概念について語ってみたい。 ということで、「リア充」とは、たとえば彼女や彼氏がいたり、友達が多かったり、学生であればサークル活動やバイトに勤しみ輝ける青春を送っているという、僕から見れば羨ましすぎて万死に値す

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  • ジブリは山羊に愛がない。 - Something Orange

    とっぴんぱらりのぷぅ 作者: 田中芳樹出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/01/21メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (16件) を見る 田中芳樹が対談形式で贈るブックガイド。さすがの博識が活かされ、なかなか読み応えがあるに仕上がっている。巻末に掲載されているブックデータは圧巻。 今回取り上げるのは久美沙織との対談である。「男性作家が書く女性人物についてどう思うか」という問いに対して、久美はこう答えている。 久美 いやあのですね、憧れがあるのと、当に愛があるのと、関心があるのと、微妙に違うと思うんですよ。 ジブリの話ばっかりして申し訳ないんですけど、あんっっっだけ! 戦闘機とかに愛があるのに、山羊に上の歯を描いたりするわけです。山羊って上の歯ないのに。 田中 ああ、なるほど(笑)。作り手の人たちも、そこまでは観察してないわ

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  • 少女性愛小説の暗い森。 - Something Orange

    ロリコン向け、少女性満載の映画や文学を見てみよう。 個人的には谷崎潤一郎「天鵞絨の夢」が一押し。これ、ぼくの読書人生における短編ベストを争う傑作なのだが、あまり評価が芳しくない大正期の谷崎作品、しかも未完ということもあって、知名度は高くない。しかし、谷崎美学の精髄を味わえる一作である。 猟奇文学館〈1〉監禁淫楽 (ちくま文庫) 作者: 七北数人出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2000/11メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る あとは、リチャード・コールダーの『蠱惑』、『デッドガールズ』、『デッドボーイズ』の〈自動人形〉三部作。当は『デッドシングス』という完結編があるのだが、出版社倒産のため、未訳。いや、翻訳は完成していたらしいのだが、出版されなかった。うわーん。 アルーア 作者: リチャードコールダー,浅倉久志出版社/メーカー: トレヴィル発売日

    少女性愛小説の暗い森。 - Something Orange
  • NHKが流せなかったテレビ番組の裏側。 - Something Orange

    タイトルは3分の2だけ釣り。 言葉の嵐 作者: 春風亭小朝出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2000/02/01メディア: 単行 クリック: 2回この商品を含むブログ (8件) を見る いまから少し前、NHKの『小朝が参りました』という番組で、春風亭小朝が全国の百歳の老人に逢ってまわる企画があった。このにはその裏話が載っていて、これがおもしろい。 たとえば、こんなひとがいる。 戦争へ行って、たくさんの人間を撃ったというお爺ちゃん。この方自身も左肩を撃たれているにもかかわらず、「また戦争してえ。人を撃ちてえなあ。あの感じが忘れられねぇんだよ」と、目を輝かしてお話になるのです。 いいですねえ。健康の秘訣なんかどうでもいいからこういうところをクローズアップしろよ、と思うのだが、当然、この部分はカットされて画面には白鳥が映っていたそうだ。 こんなひともいる。 家の中で倒れて救急車で運ばれ、

    NHKが流せなかったテレビ番組の裏側。 - Something Orange