ハリルの秘めた思惑が思わぬ形でベールを脱いでしまった。 3日にロシア・ワールドカップアジア2次予選のカンボジア戦を控えた日本代表は1日、試合会場の埼玉スタジアム2002でトレーニングを実施。この日から戦術練習を行うためにメディアには冒頭の15分間だけが公開されたが、ピッチサイドに置かれた戦術ボードがめくれ上がり、両チームのスタメンと戦術的な狙いが書かれた紙が見えてしまうハプニングが発生する事態となった。 練習スタートから約15分が経過したところだった。全員でのランニングを終え、メインスタンド側でウォーミングアップを続ける代表選手を見守っていたヴァイッド・ハリルホジッチ監督が、突然小走りに駆け出した。 その行き先はゴール脇に置かれた戦術ボード。選手全員でピッチ内へ運んだゴールの横に置かれたボードには、当初ピッチ図のみが描かれた用紙が張られていた。だが、何かの拍子に表紙がめくれ上がってしまい、