教保文庫江南店の店内に設置された電子書籍のディスプレー=ソウル市、竹端写す電子書籍端末「ビスケット」を手にする、インターパークの崔大奉氏=ソウル市、竹端写す国立デジタル図書館「ディブラリー」の閲覧室。250人以上が所蔵資料や電子書籍を閲覧できる=ソウル市、竹端写す インターネット普及率の高さから「IT(情報技術)先進国」と呼ばれる韓国。だが、電子書籍に限っては日本より遅れ気味で、i(アイ)Pad(パッド)が未発売など、電子書籍市場をめぐる状況も違う。利益配分や図書館問題など、韓国の出版業界には、日本と共通の課題も見え隠れする。 ■鈍い市場 46億円投入 韓国で販売される書籍の約15%を扱う国内最大の書店チェーン「教保文庫」。その旗艦店とも呼べるソウル市内の江南店は総面積約1万平方メートルで、常時200万冊をそろえる大型書店だ。その一角に電子書籍の巨大ディスプレーが飾られていた。 過去