ノーベル医学・生理学賞の受賞が決まった京都大学の山中伸弥教授がiPS細胞を作り出すまでの過程を記録した研究チームの資料をNHKが入手しました。 資料には、皮膚の細胞に24種類の遺伝子を入れることで世界で初めてiPS細胞の原型を作りだしたことが記録されています。 この資料はiPS細胞づくりの実験を担当した研究チームの高橋和利講師が山中教授に報告するため定期的に作成していたもので、特許の取得のため、これまで公開されていませんでした。 資料によりますと、研究は平成17年6月、2万以上あるマウスの遺伝子から初期化に関係すると研究チームが考えた24種類の遺伝子を選び出し、iPS細胞づくりの実験計画を立てるところから始まります。 実験では、皮膚の細胞に遺伝子を一つずつ入れ、変化を観察していましたが、24種類の遺伝子をすべて入れてみたところ、細胞に変化が確認され、世界で初めてiPS細胞の原型が誕生したこ