えー、このたび、 Wii U のバーチャルコンソールで 『MOTHER2』が配信されることとなりました! つきましては‥‥。
えー、このたび、 Wii U のバーチャルコンソールで 『MOTHER2』が配信されることとなりました! つきましては‥‥。
11月下旬、すこし風の強い木曜日、午後2時。 小金井市の、とある動物病院に僕はいました。 木村太先生(31)は、足もとのケージに たくましい両腕をスッと差し入れると、 ころりと丸いトゲトゲの生物を、 注意深く、そっと、持ちあげるのでありました。
うまく行っているんですよ。 いい感じで、ほめられるんです。『Wii Fit』に。 体重も、体脂肪も、問題ないと。 「あなたはなかなかいいんじゃないですか」 みたいなことを言われるんですね。 で、まぁ、うれしがっているんですが。
物理的な理由というのは、プログラムの組織体制の 見積もり違いだったとは思うんですが。 それだけじゃ、ぼくの関わりとしてはよろしくない。 自分に関わることで考えた場合の、 いちばんの理由は、 つくっている現場とぼくの位置が 近すぎたということはあると思うんですね。 物理的にも、精神的にも。 まず、『MOTHER2』をつくっていたエイプと 当時の東京糸井重里事務所が、 同じビルの5階と6階にあったんです。 ま、そういうふうにしたと いうことでもあるんですけど(笑)。 そして、つくっているメンバーのなかには、 「萬流コピー塾」の連中が入ってますから センスの粒みたいなものがすでにそろっていたんです。 だから、要するに、思いついたことを すぐに伝えたり試したりできたんですね。 だから、最高!ということは、まず、言えるんですよ。 しかし、こういういい場ができると、 企画だけが、どんどんふくらんでいく
第22回 コンピュータは怖くなかった。 二度ほど臨時の原稿を書いてしまったので、 第18回の続きが唐突に出てくることになってしまった。 前回は、コンピュータのことを、 やや斜めに見ていたぼくの前に、 「HAL研究所」の岩田さんが登場した というところまでだった。 「MOTHER2」というゲームづくりが 行き詰まっている所に、岩田さんの登場は、 まるでスーパーヒーローのようだった。 いまではしょっちゅう会っている人なので、 いまさら彼をほめたりするのは難しいのだが、 ぼくの「脱線web革命」を語るためにはしかたがないのだ。 「MOTHER2」は、岩田さんの「見積もりどおり」に、 ドタバタしながらも完成した。 期待や不安を、おろおろしながら語り合うよりも、 「いまある現実」を、正確に把握して、 次にやるべきことを、ひとつづつ積み上げていく。 この当たり前のシステムを、 実際に組み上げて確実に実
第23回 でもコンピュータは触らなかった。 せっかくの機会だったのは、ぼくにもわかっていた。 岩田さんに直接家庭教師をやってもらって、 コンピュータの勉強をすると言ったら、 若い友人たちはうらやましがった。 「イチローにバッティングを 教えてもらうようなものですよ」と言われた。 ありがたいことだとは思った。 「コンピュータ、やってみようかな」 といったぼくの気持ちは、嘘ではなかったのだけれど、 「動機」がよくわからないままだった。 前にも、ゲームをやりたいと思って、NECの88とかを 買ったこともあったが、そのときも、 どうしてもやりたいゲームがあっての発言ではなかったので 「信長の野望」というシミュレーションゲームを、 ちょっとだけやってやめてしまった。 なんだか、使い方について こんなに学習することが多いのは、道具として問題だ。 そんなふうに思ったのだ。 とにかく面倒くさい。 「もうい
第18回 コンピュータってものとの交際歴。 ずっとぼくは、この連載ページで、 コンピュータ初心者として発言してきたわけだが、 それは必ずしも正確ではなかったと思う。 自分がコンピュータを所有したということからすれば、 ぼくのコンピュータ歴は、お若い皆さまに負けない。 はじめて「買った」のは、 PC88とかいうシリーズのヤツだったから、 まぁ、けっこう昔のことって気がするでしょ。 「ゲーム機」として買ったのだが、 『信長の野望』というゲームをやりかけて、 めんどくさくなってやめてしまった。 その後あのハチハチがどうなったのかについては、 まったく知らない。 なーんだ、それはコンピュータ歴のなかから 抹殺するべきつまらない事実だね。 そうそう。そのとおり。 経験としては、まったく意味がないのだから、 これはただ言ってみただけという事実だ。 しかし、ぼくとコンピュータの関わりは、 ぼく自身がコン
小説家になることって、書きながら成長するということ? 世界に新しいものを投げかけることが、小説を書くこと? 書くための細かいクソまじめな努力は、努力と呼べない? ……長編小説『カンバセイション・ピース』が 大反響の小説家・保坂和志さんによる話題の最新刊、 『書きあぐねている人のための小説入門』を下敷きにして、 「書くこと」全般について、じっくりお話を伺いましたよ。 小説を書こうと思っていなかった人が書きたくなったり、 小説を書くこととは関係ないところでも、思わず 発想のヒントになるような言葉がたっぷり。オススメだよ! インタビュアーは、「ほぼ日」スタッフの木村俊介です。 ぼくは、小説って音楽性だと感じるんだけど、 その音楽性というのを、センテンスの テンポのよさだと解釈しちゃいけないんですよね。 もっとぜんぜん違う、 「それを読んでいる間は、 ふだんの時間感覚と変わる」とか、 「ふだんとは
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