ミリバンド英外相=ロイター 【ブリュッセル=井田香奈子】来月に発効することになった欧州連合(EU)の新しい基本条約(リスボン条約)で新設される欧州理事会常任議長(EU大統領に相当)の人選が大詰めを迎えた。とりざたされていたブレア前英首相(56)の実現性は遠のき、中小国の首脳級の人物から選ばれる公算が大きくなった。 EU議長国スウェーデンは11月中旬に臨時EU首脳会議を招集し、正式な議題にする。これに先だち、9日にベルリンで開かれるベルリンの壁崩壊20周年記念式典に出席するために集まるEU首脳が非公式に踏み込んだ議論をする見込みだ。 世界に顔がきくブレア氏の可能性が薄れたのは、人選に影響力を持つフランス、ドイツが加盟各国の総意を重視しているためだ。 欧州議会筋によると、サルコジ仏大統領とメルケル独首相は、常任議長を加盟各国与党、欧州議会で多数派の中道右派から選ぶ方針で一致。これで労働