崩落したベトナムのカントー橋の開発調査は、JICAが実施している。 つまり、調査、設計、施工とオールジャパンで行った橋の工事に不備があれば、日本の技術への信頼が揺らぐ。 JICAの調査報告書によれば、橋梁を鋼PC複合斜張橋に決定した理由として「90-95mと深い支持層が存在するために、長大支間が可能な橋梁形式を採用することによって、橋脚数を減じ、コスト低減を図ることが可能である」(最終報告書要約版P18)とある。原因調査では、この選定にまでさかのぼって調査する必要があるだろうか。 日本のメディアは共同通信のみが多少フォローしているほか、関心なしのようだ。 外務省の5日付の報告書では、依然として福田総理の弔意に対するベトナム側の謝意などが書かれているが、お悔やみを言ったら普通はそれに対してお礼がある。それをいちいちと書き立てる必要があるのか。 事故原因に関すること、原因究明に関することな