3月15日に決定したアメリカ政策金利の利上げはなぜ緩やかと言えるのか。そして、今後の見通しについてまとめました。 FOMCは利上げを決定 米連邦準備理事会(FRB)が3月15日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り利上げを決定、FF金利を0.75%から1.00%に誘導するよう政策金利を0.25%利上げしました。 (グラフ1:アメリカ政策金利の推移) そして市場は少なくとも年内3回の利上げを織り込んでおり、イエレン議長が明確に利上げを示唆するコメントを出していたため事前に金利は上昇し、REITは下落していましたが、今後の利上げは市場の大方の予想よりも緩やかなペースになると示唆したため、安心感から金利は低下し債券が上昇、REITも上昇、為替はドルが売られました。 利上げの背景は? 今回利上げが決定された主な理由は 堅調な雇用の伸び インフレ率が目標の2%に近づきつつある 設備投資