静岡県島田市は23日、東日本大震災の被災地である岩手県山田町の木材がれきの焼却を始めた。しかし、搬入された木材チップの中に受け入れ対象外の重さ約70キロのコンクリート塊(縦25センチ、横60センチ、高さ18センチ)が混入していたため、市は焼却のいったん中止を決めた。 5基のコンテナのうち4基目にコンクリートが交じっていた。市は3基目の木材がれきまで焼却し、4、5基目について県、住民と対応を協議。住民側から焼却中止を求める意見が出たため、コンクリート混入の原因が判明し、住民の理解が得られるまで焼却を延期することにした。 同市伊太地区の佐藤博海・自治会長(73)は「大変憤りを感じる。どういう原因で混入したのか究明してほしい」と話した。【山本佳孝】