産経新聞社は4、5の両日、大阪市内の有権者を対象に電話による世論調査を実施した。橋下徹市長率いる大阪維新の会が掲げる「大阪都構想」について、賛成は36・7%、反対は47・5%と反対が大きく上回った。3月14、15両日の前回調査では、賛成43・1%、反対41・2%で賛成がわずかに上回っていたが、反対の割合が大きく増えた。「反維新・反都構想」を旗印に他会派が連携して攻勢を強めており、街頭演説や集会などでの主張が一定程度浸透した可能性がある。 大阪市を5つの特別区に分割し、大阪府とともに役所機能を再編する都構想に賛成する理由は「二重行政が解消されるから」が45・1%とトップで、「思い切った改革が必要だから」(27・5%)「大阪の経済成長につながるから」(10・7%)が続いた。 一方、反対の理由は「メリットが分からないから」が41・0%と最も多く、続いて「住民サービスが良くならないから」(13・8
「性的少数者」就活の実態…偏見、葛藤、一方で少しずつ広がり始める企業の“理解” 産経新聞 4月5日(日)9時37分配信 大学生の就職活動が本格的にスタートした。同性愛や性同一性障害などの性的少数者(LGBT)の学生は、「ありのままの自分で働きたい」という思いがある一方、希望する企業がLGBTに理解があるかどうか分かりづらく、悩みが多い。だが、金融関連企業11社によるLGBT学生向けセミナーが3月に開かれるなど、企業や社会の理解は少しずつ広まりつつある。(油原聡子) ■カミングアウトの“葛藤” 「就職活動でカミングアウトするべきなのか悩んでいます」。神奈川県の大学生、トムさん(21)=仮名=は、トランスジェンダー。女性の体で生まれたが心の性別は男性だ。 トランスジェンダーの就活生が悩むのがカミングアウトするか、否か。トムさんは、性別適合手術も受けておらず、戸籍も変えていない。就職サイト
人口減少が危惧される中、あらゆる産業分野で後継者不足が叫ばれているが、今後も歯止めはききそうにない。こうした人材不足を解消させるためとして、安倍政権は「外国人技能実習生制度」を推進しているが、その問題点が浮き彫りになってきた。 法務省は3月、今年1月1日現在で日本国内の外国人の不法残留者が6万7人で、前年と比べ946人(1.6%)増えたと発表。不法残留者の数は1993年をピークに減少してきたにもかかわらず、今回は22年ぶりに増加した。その理由は失踪する外国人技能実習生が4581人(前年3567人)と千人以上も増えたからだ。政府は受け入れを拡大しているのに、実習生の失踪は増加――外国人実習生たちに、一体なにがおきているのか。 外国人労働者問題を長年、取材してきたジャーナリストの安田浩一さんに話を聞いた。安田さんは著書『ネットと愛国』(講談社)などの取材を通じ、排外主義やレイシズムの問題に取り
かいぬま・ひろし 1984年福島県いわき市生まれ。東京大学文学部卒。同大学院学際情報学府博士課程在籍。専攻は社会学。現在、福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任研究員=東京都千代田区で2015年3月9日、内藤絵美撮影 いま、福島を知るために 気鋭の社会学者、開沼博さん(31)=福島大特任研究員=が福島問題を書き下ろした「はじめての福島学」(イースト・プレス)を出版した。「福島」を巡る食や産業、人口問題といったさまざまな社会問題を、公開されているデータを基にまとめた「福島問題の基礎知識」とも呼べる1冊だ。大きな反響を集めた「『フクシマ』論 原子力ムラはなぜ生まれたのか」(青土社)から4年。開沼さんはなぜ、データを一から整理したのか。福島を知るために何が必要なのか。福島の語り方をもう一度、考え直すためにできることとは。ロングインタビューでお届けする。【聞き手・石戸諭/デジタル報道センタ
テレビや雑誌、ウェブに登場する働く女性というのは、生き生きとした姿でためになる仕事の話を提供してくれます。でも、メディアに登場する人たちは、会社を代表して登場する人たち。ということは、会社の顔である側面も大きく、見えてくるのはキラキラとした面ばかりです。多くの働く女性にとって、こうした話にリアリティがあるかというと、そうでもないのではないでしょうか。 このシリーズでは、働く女性たちに、より身近な話を聞いていこうと思います。身近でリアルな話の中には、あまりポジティブでない話もあるかとは思いますが、もしポジティブではないことが出てくるとしたら、その話にこそ、本当の働く女性の実態が隠れていることなのだと思います。 女性が輝く社会にと言われていますが、多くの会社には女性たちが輝くことのできる土壌はあるのか。誰もが必ずしも輝くべきとも思っていませんが、女性が少しでも楽しく働けるようになるためにも、キ
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