9月の自民党総裁選への出馬に意欲を示す野田聖子総務相は8日、選択的夫婦別姓について「避けて通れない問題だ」とした上で、「私は推進すべきだと思っている。そうでないなら、賛否を国民に明らかにしていくのが自民党にとって大切だ」と述べ、総裁選では夫婦別姓導入の推進を訴え、党内論議を深めたいとの考えを示した。山形市内で記者団の質問に答えた。 野田氏はこれに先だって同市内のホテルで行った講演で、夫婦別姓に関して「夫婦別姓の話をすると、石が飛ぶ。『子供がかわいそう』というが、なぜ子供がかわいそうかよく分からない。夫婦別姓がつくられたのは明治だ。だから、つくったのは江戸時代の人だ。100年以上、議論されないというのは近代国家としてどうかな、ということを申し上げているだけだ」と語った。 8日は自民党山形県連の青年局と女性局が主催した講演で、野田氏にとっては総裁選出馬をにらんだ地方行脚のスタートとなった。15