2017年に愛知県で当時19歳の娘に性的暴行をしたとして、準強制性交等罪に問われた被告の男(50)が、無罪とした1審判決を破棄して懲役10年を言い渡した名古屋高裁判決(12日)を不服とし、最高裁に上告した。14日付。 1審・名古屋地裁岡崎支部判決は「被告の意向に逆らうことが全くできない状態とは言え… この記事は有料記事です。 残り191文字(全文341文字)
国連で日本人としてトップの事務次長(軍縮担当上級代表)を務める中満泉さん(56)。1989年に国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に入って以降、人道支援分野や安全保障分野などでキャリアを積み重ねてきた。スウェーデン人で外交官の夫とともに2人の娘を育てる母親でもある。そんな中満さんに海外から見た日本のジェンダー問題について考えを聞いた。【隅俊之/ニューヨーク支局】 ジェンダー平等は世界の常識 ――中満さんは、誰もが性別に関わらず平等に機会を与えられるジェンダー平等は、社会全体のメリットになるとおっしゃっています。 ◆この考え方は世界の常識です。例えば、紛争など国連が関わる分野では、女性がテーブルについて交渉した和平合意は、男性だけで交渉した和平合意に比べ、15年間持続する可能性が35%高まるという研究結果があります。企業の人に身近なデータもあります。(コンサルティング大手の)マッキンゼーが
「一つの選択肢として」 父親の姓は「小池」、母親の姓は「内山」、子どもの姓は「小池」。夫婦別姓、事実婚の家庭で育った岡谷南高3年の小池真実さん(18)は、両親を取材したドキュメンタリー映像「うちって変ですか?」を製作。14日、選択的夫婦別姓の法改正を求める要望書を国会議員に手渡した。思いは一つ。「同姓にしたい人は同姓に、別姓にしたい人は別姓にできるようになってほしい」【坂根真理】 14日、東京。選択的夫婦別姓制度の導入を各地の地方議会に請願している「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」のメンバーらとともに、公明党の山口那津男代表、立憲民主党の枝野幸男代表らに要望書を提出した。
子どもの立場から選択的夫婦別姓制度導入を求めた要望書を各党党首や国会議員に提出した小泉さん(左から2人目)と小池さん(同3人目)=衆議院第2議員会館で2020年2月14日 今年のバレンタインデーはきっとこの国の「夫婦別姓」記念日になるんじゃないかな。 まず、選択的夫婦別姓制度を考える超党派勉強会が14日、東京・永田町で開かれ、自民党を含む与野党すべての党から約40人の国会議員が参加した。同じ日、勉強会を実現にこぎつけた市民グループ「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」が、クラウドファンディング企画「#自分の名前で生きる自由」も始めた。支援額は3000円からで目標額は500万円。全国で議員向けの勉強会を開き、全都道府県で最低1件以上の意見書採択を目指す。開始後わずか3日で200万円を突破した。 でも、私が「記念日」を予感したのにはもう一つ理由がある。
選択的夫婦別姓制度の導入を求めているサイボウズの青野慶久社長=東京都中央区で2018年6月8日、武市公孝撮影 4日の参院選公示日を目前に、安倍晋三首相(自民党総裁)のネット党首討論での発言が批判を呼んでいる。結婚後も婚前の姓を名乗ることを可能にする選択的夫婦別姓制度について、「経済成長としての課題ではない」と明言したのだ。「結婚で運転免許証などほぼすべての名義を変えなければならず、経済的デメリットが大きいのは明らか」と抗議の声が上がっている。【今村茜/統合デジタル取材センター】 ネット党首討論は6月30日、ドワンゴとヤフーの共催で開催された。立憲民主党の枝野幸男代表が「選択的夫婦別姓は女性の社会参画のために不可欠だと思いますが、ご意見をうかがいたい」と見解を要求。安倍首相は「女性の就業率は米国を上回り、男女間の収入の格差も小さくなってきています。いわば夫婦別姓の問題ではなくて、しっかりと経
東京地裁の判決後、「勝訴」と書かれた紙を掲げる伊藤詩織さん=東京都千代田区の東京地裁前で2019年12月18日午前10時52分、丸山博撮影 ジャーナリストの伊藤詩織さん(30)が、元TBS記者の山口敬之氏(53)から性暴力を受けたとして、1100万円の損害賠償を求めた訴訟と、反対に山口氏が伊藤さんの記者会見での発言で名誉を傷つけられたとして1億3000万円の賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(鈴木昭洋裁判長)は18日、山口氏に対し、伊藤さんに330万円を支払うよう命じた。山口氏の請求は棄却した。 訴訟で伊藤さんは2015年4月、就職先の紹介を受けるため山口氏と会食した際に意識を失い、ホテルで性的暴行を受けたと主張。山口氏は、合意に基づく性行為だったと反論し、伊藤さんによる著書の出版などで自身の社会的信用が低下したと訴えていた。 … この記事は有料記事です。 残り174文字(全文474文字)
衆院本会議に臨む立憲民主党の枝野幸男代表(右)と国民民主党の玉木雄一郎代表(右から2人目)=国会内で2019年12月3日午後1時3分、川田雅浩撮影 国民民主党内で、立憲民主党との「合流論」が高まっている。衆院側が3日に開いた定期会合では、中堅・若手が年内合流を相次いで要請し、党執行部は合流について話し合う党会合を開くと約束した。ただ、参院側は「立憲とは基本政策が違う」と慎重姿勢を崩しておらず、衆院側だけの「先行合流案」も浮上している。【東久保逸夫、浜中慎哉、野間口陽】 「『大きな塊』を目指すと言った以上、その歩みが伝わるように行動してほしい」。国民の津村啓介氏(比例代表中国ブロック、当選6回)は3日の定期会合で、玉木雄一郎代表が1月の党大会で野党再編を目指す考えを示したことを改めて持ち出し、合流に向けた行動を執行部に求めた。
今国会冒頭の所信表明演説で、首相はこう訴えていました。 「新しい時代の日本に求められるのは多様性です」「多様性を認め合い、すべての人が個性を活(い)かすことができる。そうした社会を創ることで、少子高齢化という大きな壁も、必ずや克服できるはず」 いつもは政権に批判的な本コラムですが(それはメディアとして当然の姿勢だとも僕は思いますが)、この部分に関してはまったく同感。多様性を認め合う社会こそが少子高齢化を克服するカギだという点も異論はありません。 その肝になるのが家族のありようでしょう。近年は事実婚のカップルも増え、同性婚の実現を求めている人びともいます。婚姻関係にかかわらず子どもをもうけ、育てている女性も(あるいは男性も)いて、そうした家族の多様性を最大限認めつつ、子育ての環境を整えて社会的支援を分厚いものにしていく――。欧州の一部ではそれで出生率の低下に歯止めをかけたと伝えられています。
ひとり親家庭の現状を訴えるしんぐるまざあず・ふぉーらむ沖縄の秋吉晴子代表(右端)や、「あっとすくーる」の渡剛理事長(右から2人目)ら=東京都千代田区で2019年11月5日、中川聡子撮影 「なぜひとり親になった理由が違うだけで、差別されなければいけないのか」。配偶者と死別・離婚したひとり親のみ、所得税と住民税の負担が軽くなる「寡婦(寡夫)控除」を、未婚のひとり親にも適用するよう求める声が高まっている。5日には当事者団体などが衆院第1議員会館(東京都千代田区)で集会を開き、ひとり親の過酷な生活実態を訴えた。与党は2020年度税制改正に向けて議論を始めているが、自民党内では「未婚での出産を助長する」と反対意見が根強く、当事者は議論の行方を固唾(かたず)をのんで見守っている。【中川聡子/統合デジタル取材センター】
11月5日、記者の旧姓「小國」を併記した住民票を入手してみた=小国綾子撮影(画像の一部を加工しています) 今日から、住民票やマイナンバーカードに旧姓併記できるようになった、ってご存じですか? 戸籍謄本を添えて役場に申請すれば、住民票などに戸籍姓だけでなく旧姓も記載してもらえる。選択的夫婦別姓制度について消極的な政府が、“女性活躍”のために掲げた「旧姓の通称としての使用拡大」策の一つで、全国の市町村のシステム改修のために計上された予算は合計194億円! では、この「旧姓併記の住民票」で新たに何ができるようになったのか? 総務省のホームページには、<各種の契約や銀行口座の名義に旧姓が使われる場面で、その証明に使えます>とある。
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