マイナー競技の“代表格”ともいえるカバディで、日本がアジア大会初のメダルを確定させた。選手は応援団と万歳三唱。普段は寺の住職を務める井藤監督は「支援してくれた家族や先人、先祖のおかげ。感謝のひと言」と感慨深げだった。 決勝トーナメント進出を懸けた1次リーグ最後の相手マレーシアには、2002年釜山大会でメダルを懸けた試合で敗れた。新田は「トラウマ(心的外傷)があって不安だった」。だが、立ち上がりでポイントを連取し、波に乗った。 大柄なマレーシア選手に突き刺さるようなタックルが次々と決まる。「積極的な守備」をテーマに重ねた練習が大舞台で実った。大学時代からの盟友高橋とのコンビで、何度も相手を地面にはわせた高野は「2人でカバーしあえた。やっとここまできた」と喜んだ。 準決勝では競技発祥の国で、大会5連覇中のインドとぶつかる。高橋は「失うものはない。倒しに行きます」と力を込めた。(共同)