「利益が出すぎて、困っています」 1億円といっても資産ではない。年収である。勤め人には想像の外だ。うっかり自分の年収で割ってしまうと、間違いなくがっくりする金額である。 わずか1年で1億円かそれに近い大金を稼ぎ出す人たちは、どんな稼業に就き、どんな具合にお金の出入りを管理しているのだろうか。 田崎正巳さん(仮名、43歳)は、数年前に日本からシンガポールに移住したIT企業社長。移住したのは、日本国内でのビジネスが頭打ちであることと、節税のメリットがその理由だ。 「年収が急上昇して3000万~4000万円を超えたときも、1000万~2000万円の頃と生活は何も変わらなかった。ただ、2000万円に達した頃から、経費とはいえいいものを食べられるようになったなあ、という実感はありました」 ただ、3000万円を超えてからは、経費でも自腹でもどっちでもいいか……という心境に変わったという。 毎月、本人名
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