——この夏、初めて庭田さんに語ってくれた、と。 庭田 広島市内から少し離れた海田町というところに住んでいたので被爆者ではないのですが、ピカッと光って、少し間が空いてからドーンというすごい音がして、そこできのこ雲を見た。やがて怪我をした人が市内から運ばれてくるようになり、親戚の家には大やけどを負った人が寝ていたそうなのですが、「この人はどうしたの?」と両親に聞けるような雰囲気ではなかったらしいんです。友人の感想も、祖父が記憶を話してくれたことも、とても貴重だった。こんなふうにこの写真集を見た当事者の人が、今度は発信者になり、その想いを受け取った人がまた発信してもらえたら……と思っています。 ——情報デザインとデジタルアーカイブによる記憶の継承を研究し、「記憶の解凍」プロジェクト発足の前年、2016年から白黒写真をカラー化してきた渡邉さんはいかがですか。今回の写真集にはどんな反応があるのでしょ
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