著:田中 瑠子 微小なプラスチックごみが海に浮遊する量は、2060年までに約4倍になる――。そんな世界初の将来予測が、九州大学・東京海洋大学の研究チームによって発表された(英科学誌『ネイチャー・コミュニケーションズ』2019年1月24日)。 プラスチックごみ問題に関しては、2018年7月に、米コーヒーチェーン大手スターバックスが「プラスチック製の使い捨てストローの使用を、2020年までに世界中の店舗で全廃する」と発表。2018年10月24日には欧州議会でストローなどの使い捨てプラスチック製品の使用を禁止する法案が可決するなど、世界的な関心が高まっている。世論を動かしたきっかけの一つには、2015年に、絶滅が危惧されるウミガメの鼻からプラスチック製ストローを取り除く動画が広がったことも大きい。痛々しい映像に、世界で脱プラスチック、脱ストローへの機運が高まっていった。 ◆日々、大量のプラスチッ
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