ブックマーク / akichiniiko.hatenablog.com (4)

  • 余ってしまった土地を観察する〈後編〉 - 空き地図鑑

    ※前編→余ってしまった土地を観察する〈前編〉 - 空き地図鑑 5.小さな不整形地旧市街で見つけた三角形に近い空き地。 過去の衛星画像を見た限りでは、少なくとも17年以上は空き地のまま残されているようだ*1。ひょっとしたら、この辺りに街がつくられた頃から残り続けている土地かもしれない。 ここは隣家の庭の可能性があるが、外構で隔たれていること、外構と空き地の境に古い境界標らしきものがあることなどから独立した区画とも考えられる。あるいは、自治体の指導や推奨等によって、見通し確保などの目的でつくられた「隅切り」の可能性もある。 スペースの所々には園芸種と思しき植物が生えており、隅にはひっそりと小さい苗が育てられていた。全く利用されていない土地ではないが、非常に控えめな利用のされ方である。 ここと似たような不整形地に、自動販売機が置かれたり、野立て看板が設置されたりしているのを見かけたことがある。こ

    余ってしまった土地を観察する〈後編〉 - 空き地図鑑
  • 余ってしまった土地を観察する〈前編〉 - 空き地図鑑

    はじめに 街を歩いている時、何の役にも立ってなさそうな空きスペースを見かけることがある。 それらは「デッドスペース」と呼ばれることもあるが、存在感が薄いため普段は目にとまらず通り過ぎてしまうことが多い。 この記事では、デッドスペースを含め、何らかの事情で余ってしまった(と思われる)土地17か所を紹介し、それらの特徴や生まれた背景について探ってみたい。 なお、これまでもこのブログでは、この種の土地を「余ってしまった土地」と呼び、それらの成り立ちや性格などについて考察してきた。 現時点で、その性格をまとめると次の①、②のとおりである。 ①何かをつくったり、整理したりすることで生まれる余った土地。 たとえば道路や橋をつくったり、土地の区画を整理したりすることで生まれる余った土地。このような土地がそのまま管理用地として使われたり、緩衝地としての役割を担ったりすることもある。また、そこに何らかの施設

    余ってしまった土地を観察する〈前編〉 - 空き地図鑑
  • 無名の遺跡1 住居跡地 / 施設跡地 - 空き地図鑑

    このブログでは、建物の基礎や塀の一部などの過去の痕跡が残る空き地を、「無名の遺跡」や「痕跡を残す空き地」と呼んで紹介してきた。 ・街で無名の遺跡を探す〈前編〉 - 空き地図鑑 ・街で無名の遺跡を探す〈後編〉 - 空き地図鑑 ・痕跡を残す空き地 1 - 空き地図鑑 ・痕跡を残す空き地 2 - 空き地図鑑 ・痕跡を残す空き地 3 - 空き地図鑑 これらの記事で紹介した空き地の多くは住居や店舗(事業所)の跡地だが、なかには用途不明の施設跡地もあった。 この種の空き地の姿は様々であり、過去の痕跡が多く残されているものや、それが僅かしか残されていないものがある。もちろん、痕跡が多く残されている空き地は街中でも目を引くし、そこではかつて存在していたもの(建物など)の姿が想像しやすい。ただどちらにしても、この種の空き地は"過去に何かが存在していたことを匂わせる空間"という意味で他の空き地にはない魅力があ

    無名の遺跡1 住居跡地 / 施設跡地 - 空き地図鑑
  • 住宅街の空き地5 - 空き地図鑑

    街を散歩している時、多くの人にとって空き地そのものの印象はほとんど記憶に残らないかもしれない。 ただ、空き地(ここでは「利用されてない土地」の意味) の多い少ないが街の印象を左右することは確かだと思う。 個人的には、たとえ庭付きの住宅や公園などの緑が多い街であっても、空き地の数が少ないと息苦しさを感じることがある。 また、たとえ空き地が多い地域であっても、古い建物や空き家が多い街では侘しさを感じることが多い。 かつて東北や北関東の旧市街を歩いた時は、淋しい佇まいの空き地に多く出会った。 そこでは、空き地が街の衰退を表す存在だったのだろう。 一方、原野が切り拓かれて開発が進む地域では、空き地の数が多くても街に明るい印象を抱くことがある。この場合は、街が成長するための余白として空き地を眺めているのだと思う。 このように空き地に注目しながら散歩すると、空き地が街全体の印象を形づくっていることや、

    住宅街の空き地5 - 空き地図鑑
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