著: 小澤 志穂 豊橋は愛知県の南東部にある静岡県寄りの街。 東海道が街の中心部に通っていて、吉田宿や二川宿など宿場町として栄えていたらしい。でもそれはずっと昔の話だ。そんな豊橋に生まれ育った私は、10代のころは豊橋があまり好きではなかった。 小学生のころはお隣の静岡県浜松市の駅前で遊んだし、中学に上がると豊橋から電車で約50分の名古屋まで出かけるようになった。 大学進学と共に愛知県の知多半島にある美浜町で一人暮らしをして、就職してからはやっぱり名古屋や東京、県外に出かけて、豊橋で遊ぶなんてことは皆無だった。 就職でいったん豊橋に帰ってきたものの、転職をして名古屋で一人暮らしをはじめた。いつも地元から逃亡を図っていた私は「地元は何もない、つまらない」が口癖だった。 「スタバがない(今はある)」 「浜松市や岡崎市にあるイオンモールがない」 常に無い物探しをして「良いものは地元の外にあるもの」
![「何もない」と出て行った地元「豊橋」は、視点を変えさえすれば暮らしやすい街だった - SUUMOタウン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b40adf906c61c9828751ea55dea89e59b8e9b221/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2FS%2FSUUMO%2F20171130%2F20171130115742.jpg)