万年筆の便利さを一度体験すると、日常生活のあらゆるシーンでもつかいたくななる、そんな魅力が万年筆にはあります。 力を加えずにスラスラと書ける書き心地をはじめ、記した文字がくっきり見えることや、インクのカラーバリエーションが豊富なことなど、他にはないメリットに溢れた万年筆ですが、唯一他の筆記具に適わない弱点もあります、それが「速記性」です。 アイデアは、ある日突然天から舞い降りてくるのか、はたまた大脳組織の中から湧きあがってくるのかものなのか? 出所はさておいても、アイデアは生まれた瞬間に消えてしまう儚さを抱えています。 浮かんだアイデアをいかにして書き留めておけるか、それはまさに時間との闘いです。 ボールペンの場合には、片手で操作ができる「ノック式」が数多く存在しますが、万年筆の場合そのほとんどがキャップ式を採用していて、筆記に際してまず両方の手を使いキャップを外すプロセスが必要になります