松丸契は日本で生まれ、パプアニューギニア(以下パプア)で育ち、現地で独学によりサックスを体得。高校卒業後はバークリー音楽大学に進学し、首席で卒業したという異形の経歴の持ち主だ。 そして2018年に帰国すると、石若駿をはじめとする様々なミュージシャンからオファーが寄せられ、瞬く間にシーンの中央へと躍り出た。彼が演奏/表現に身を投じる理由はどこにあるのか。ソロ名義としては初となるリーダー作の内容と併せ、自身の音楽観について話を聞いた。 作品の解釈を聴き手にゆだねるための余白 ──幼少の頃から住環境の変化があったということですが、状況の変化には順応できましたか? 小中学校のころ、日本に帰省した時に漢字が分からなかったり、パプアに戻ったら英語の綴りがわからなくなったりとかなり苦労しました。バークリーには日本人がたくさんいたので、そこで日本語が上達したんですけど、今も日本語を使いたい時に英語の方が先
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