その年から私が高校3年生だった1985年までの12年間、夏の甲子園にかぎっていえば、東北6県で準々決勝以上に進出したチームはわずか4校しかなかった。 1975年 磐城 (福島・準々決勝で習志野に敗退) 1976年 東北 (宮城・準々決勝で長崎海星に敗退) 1984年 金足農(秋田・準決勝でPL学園に敗退) 1985年 東北 (準々決勝で甲西に敗退) なぜ、こうも東北勢のことを記憶しているのか。8月20日に放送されたニッポン放送の『サンドウィッチマン ザ・ラジオショー サタデー』で、仙台商業出身の伊達みきおさんが、的確な指摘をしていた。 「俺ら東北の人間は、自分の県の学校が負けたとしても、親身になって他の東北の学校を応援するんだよね。四国とか、九州もそうなのかなあ」 この親身になる度合いが、他の地域とはちょっと違う気がする。なぜ、そうなるのかというと、やはりこれまで東北全体で優勝がなかったか