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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/matsuiism (1)

  • 渡辺京二『黒船前夜』 - heuristic ways

    書の副題は「ロシア・アイヌ・日の三国志」というもので、主に一八世紀から一九世紀初頭にかけての「北方」をめぐるロシアと日、そしてアイヌの交渉の歴史を扱っている。 渡辺京二氏は、『逝きし世の面影』で、「異邦人観察者」の目から見た幕末期日の生活様式をつぶさに描き出してみせた。『黒船前夜』も、方法論的にはその延長線上にある試みといえるが、近代以前の「北方」における諸民族の交易や交渉の実態は一般にはあまり知られていないと思うので、「日史」という尺度では測りがたいような光景も視野に入ってくる。  『黒船前夜』では特に主題として前景化されていないが、以前、上村英明『北の海の交易者たち―アイヌ民族の社会経済史―』(1990年)を読んだとき、上村氏が明らかにしているアイヌの異民族交易の実態に驚いたことがある。まず彼らが接してきた異民族として、和人、中国人(満州族)、ロシア人、ウィルタ人(サハリン中

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