都知事選投票を翌日に控えた8日。若者の街、秋葉原は雪が降りしきっていた。「危機管理のプロ」と書かれた田母神俊雄氏の遊説車に「愛国ラッパー」と称する男性音楽家が立ち、自作の応援歌を披露した ◆ 軽快なラップのリズムに乗り歌詞を次々に繰り出す。〓(歌記号)アベノミクスとタモガミクス東京都を頼みます…演説聞けば本気な政策具体的な計画伝わるよ…危険レッテルばりを軽くKO!! いなし堂々主張…右、右もっと右曲がれ君気にちょっとなってきたね ◆ 田母神氏が予想を上回り獲得した61万票が波紋を広げている。共同通信の出口調査によれば20代の投票先の24%を占め、当選した舛添要一氏に次いで2位。短文投稿サイト、ツイッターのフォロワーも20万人を超える。若者の支持を背景にして新党結成や国政進出が取りざたされる ◆ 元航空幕僚長で核武装論者。中国や韓国を激しく批判する一方、選挙では首都直下の巨大地震
父親が異なる双子のツキノワグマが北佐久郡軽井沢町で初めて確認されたことが13日、分かった。同町で熊対策に取り組むNPO法人ピッキオが採取した血液や体毛を使い、日本獣医生命科学大(東京)の山本俊昭講師(動物生態学)が解析した。雌熊が複数の雄熊を受け入れることで、雄の「子殺し」を避ける意味があるとの推察もあり、行動範囲が広く、生物学的に未解明な点が多いツキノワグマの繁殖行動の一端が明らかになった。 ピッキオは1998年から熊をおりで捕獲し、お仕置きして放す「学習放獣」を行っている。2000年からは軽井沢町の委託も受けて捕獲し、遺伝子を解析するために必要な血液や体毛を採取。山本講師はこうしたデータを活用してツキノワグマの生態を研究してきた。 研究結果によると、2009年7月に同町内で「ヤチヨ」と名付けられた母熊と双子の姉妹の子熊が捕まった。日本獣医生命科学大で11~12年に遺伝子を調べたとこ
日露戦争(1904~05年)に兵士として動員された飯田市出身の加納清作さんが、ロシアの地で1905年5月に捕虜となってから翌年2月に帰国するまでを記した日記が、同市江戸町にある清作さんのおい、加納信雄さん(83)宅で6日までに見つかった。捕虜になった心境を「精神的自殺」と記したり、日本から捕虜への援助が届かないことに憤ったりと、率直な思いがつづられている。日清・日露戦争に詳しい仏教大歴史学部の原田敬一教授(日本近代史)は「日露戦争でロシアの捕虜になった兵士の回顧録はあるが、日記はこれまで目にしたことがない」とし、重要な資料だと話している。 信雄さん、智恵子さん(78)夫妻によると、清作さんは帰国し、同市銀座通りで反物店を営んでいた。45年に63歳ぐらいで亡くなったという。日記は昨年5月ごろ、夫妻の自宅の本棚から見つかった。縦14・5センチ、横10センチ、約140ページ。3~5ミリ角の小さ
アルジェリアで起きた人質事件で政府は、被害者の氏名の発表を渋っている。 世界を揺るがせた事件である。手口は残忍極まりない。 どんな人が巻き込まれ犠牲になったかの情報は、事件の本当の姿を知る上で欠かせない。テロ対策を進めるためにも必要だ。可能な限り早いタイミングで氏名を公表するよう政府に求める。 「日揮の皆さんと相談して、公表は避けていただきたいとのことだった」。公表しない理由を問われ菅義偉官房長官は述べている。 亡くなった人、辛くも命を取り留めた人、その家族…。厳しい状況を強いられた人たちだ。取材、報道によってさらなる負担をかけるのは、何とも忍びない。 こんな中で、実名発表を求める趣旨の社説を書く必要が本当にあるのか―。楽屋話をお許しいただけば、論説委員の会議でも問題提起があった。 それでもここでは、実名発表を求めたい。いちばんの理由は、事件の実態に迫るのに欠かせない情報だと思
小酒井さん(左)が試作した変速機。ベルトを掛ける滑車(右下)が五つの部分に分かれており、運転者の操作でベルトの回る半径が変わり、変速する 諏訪地方の技術者、企業のグループが、自転車向けに新型の無段変速機を試作開発した。自転車を軸に地域の活性化を目指す有志の組織「スワサイクルプロジェクト」から生まれた取り組みで、ものづくり産業が集まる諏訪地方の技術力を生かし、地域に新しい産業を興すことを目指す。実用化に向けて量産態勢づくりを進めるため、協力してくれる企業を募っている。 試作開発の中心になったのは、三協精機製作所(現日本電産サンキョー・諏訪郡下諏訪町)のOBで、機械設計技術者の小酒井(こざかい)正浩さん(68)=諏訪市岡村。昨年3月から本格的に始動したプロジェクトの趣旨に賛同し、仲間に加わった。もともと自転車が趣味でもあり、独自のアイデアで無段変速機を考案。6月に特許も出願した。 試作した
小学校の担任はかっぷくのいい女の先生で、よくたばこを買いに行かされた。中学の先生は何かにつけて生徒をたたき、力で押さえつけた。隠れて酒を飲んだ生徒を居酒屋に連れ出し、飲み方を教えてくれた東京の高校教師もいた ◆ 大阪府が提出した教育基本条例案に照らすと、いま挙げた先生たちは真っ先に首かなと思う。けれど、子どもなりに先生たちの長所と短所を見つけ、人間くささを感じていた。同窓会では、素行不良だった者も優等生だった者も愉快げに教師との思い出を語る ◆ 大阪の条例は厳しい。校長の評価で「不適格」となった教員を指導し、改善がみられなければ免職にするとしている。さらに、3年続けて定員割れとなった高校は再編整備の対象とするなど競争原理を教育の場に持ち込んでいる ◆ 文部科学省と教育委員会を中心とする現在の教育制度に不満を抱く人は多い。いまのままでいいとは思わないが、教員を規則で縛ることで良く
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