読み終わって「自伝」とは何かを考え、「自分が伝えたいこと」と定義した。 「自伝」の反対側には、「伝記」や「評伝」がある。 坪内祐三の「慶応三年生まれ七人の旋毛曲がり」や「探訪記者 松崎天民」、最近では「嫌われた監督」(鈴木忠平)、「出禁の男 テリー伊藤伝」(本橋信宏)、「明石家さんまヒストリー」(エムカク)、「2016年の週刊文春」(柳澤健)なども「伝記」や「評伝」に含まれると考える。 ルポルタージュに近いが、もう少し長期間をかけて対象に迫ったのが「伝記」や「評伝」だと考えている。 また、「自伝」には自分が書いたものと、本人が話し聞き手がまとめたものに区分けされる。後者の例としては「成り上がり」(矢沢永吉・糸井重里)、「松本坊主」(松本人志・渋谷陽一)、「くるりのこと」(くるり・宇野維正)がある。 さて、「マイ・ウェイ」。 本書はハチミツ二郎自身が書いた自伝。 他者の介入した自伝なら、「ロ