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ブックマーク / wien2006.livedoor.blog (25)

  • ポーランドはEUから離脱するか : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2021年10月30日06:00 カテゴリポーランド ポーランドはEUから離脱するか 欧州連合(EU)とポーランドの関係が険悪化してきた。まず、ことの経緯を簡単に説明する。EUの司法裁判所(ECJ)は7月、加盟国ポーランドの憲法裁判所が裁判官への懲戒処分を実施する権限を有していることに、「司法の独立性に反し、EUの法に合致しない」と判断、その適応停止を命令したが、ポーランドは司法裁判所の命令を無視して対応せずにきた。ECJは今月27日、欧州委員会の要請を受けてポーランドが命令に従う日まで1日100万ユーロの制裁金を欧州委員会に支払うように命じた。それに対し、ポーランドが、「国内法はEUの法より優位だ」と表明したことで、この問題はEUの統合を揺るがす危機となっている。英国がEU離脱した直後だけに、次はポーランドがEUから離脱するのではないか、といった懸念の声すら聞かれる。 ▲欧州議会でポーラ

    taskapremium
    taskapremium 2021/11/01
     「国内法がEU法より優位」とすれば、なぜポーランドは2004年5月、EUに加盟したのか、という問いが出てくる。加盟交渉では通常、EU側が連合の理念とする法体制を候補国に提示し、候補国がそれを受け入>
  • 食習慣を改善すれば「犯罪」は減る : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2021年09月04日06:00 カテゴリその他 習慣を改善すれば「犯罪」は減る コラムの見出しは、「風が吹けば桶屋が儲かる」といった感じがするかもしれないが、最近の研究によると、そうとはいえないのだ。人は毎日何をべているかで、その人の気質、性格が創り上げられていくことが明らかになりつつある。 ▲「栄養と犯罪」の関係を研究するアプ・ザールベルク氏「Food and Behaviour Research」 (FAB )の公式サイドから 独仏共同出資放送局(ARTE)でオランダ法務省の心理学および政策顧問の医師・アプ・ザールベルク(Ap Zaalberg)氏の研究報告が報じられていた。同医師の専門分野は「栄養と犯罪」だ。彼は、ビタミン、脂肪酸(オメガ3)、ミネラルなど栄養補助品を強化することで攻撃性を減らすことができるかをテーマに調査した。同医師は8つの異なる刑務所で若い囚人を対象に調査

    taskapremium
    taskapremium 2021/09/05
    深刻な栄養失調、微量栄養素の接取不足の一方、反栄養素、神経毒性物質(添加物、保存物、農薬、香料、色素など)の過度の接取が反社会的行動を誘発しているわけだ。>
  • ユダヤ人が嫌われる「2つの理由」 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2021年05月22日06:00 カテゴリユダヤ人 ユダヤ人が嫌われる「2つの理由」 オーストリアの精神分析学の創設者ジークムント・フロイト(1875〜1939年)はスイス出身のカール・グスタフ・ユング(1875〜1961年)が台頭してきた時、「これでユダヤ人以外の精神分析学者が出てきた」と歓迎したという。学者の世界では精神分析学は「ユダヤ人の学問」と久しく呼ばれていたから、ユダヤ人以外で優秀な学者ユングが出て活躍する姿を喜んだというわけだ。 ▲精神分析学の創設者フロイト(ウィキぺディアから) ユングは1907年、フロイトと知り合いとなり、親交を深めていったが、その後、理論的な違いなどからフロイトと袂を分かつた。国際精神分析協会が1911年に創設された時、その初代会長はフロイトではなく、ユングだった。その理由はユダヤ人以外から会長を選ぶことが願われていたからだといわれている。 ところで、フ

    taskapremium
    taskapremium 2021/06/03
    ユダヤ人を約束の地カナンに導いたヤハウェ(神)はモーセに絶対的信仰を求め、異教の神への敵愾心を露わにした。すなわち、唯一神教はモーセ時代に生まれたわけだ。同時に、ユダヤ人への迫害が始まった。>
  • 「ビスマルクの像」を壊すべきか : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2020年06月27日06:00 カテゴリドイツ 「ビスマルクの像」を壊すべきか 「歴史は繰り返す」という。同じような出来事、紛争が何度も繰り返して現れてくる。当たり前かもしれない。歴史の主役を演じるのが人間である限り、その人間が織りなす歴史はどうしても同じ内容、出来事の繰返しとなる。イエスが登場した2000年前の人間も、21世紀の現代人も、同じようにいがみ合い戦っている。歴史は悲しいほど同じことを繰返しているわけだ。 ▲ハンブルク市にあるビスマルク像(ウィキぺディアから) その繰返す歴史に飽きた人が「歴史の見直し」を叫び、歴史の再考を試みようとする。米ミネソタ州のミネアポリス近郊で先月25日、警察官に窒息死させられたアフリカ系米人、ジョージ・フロイドさん(46)の事件に誘発され、米国各地で人種差別抗議デモが行われているが、それを契機として、米国の建国史の見直し論争が出てきた。米国の歴史

    taskapremium
    taskapremium 2020/06/29
    ソ連・東欧共産圏が崩壊した直後、スターリン像は破壊された。イラクではフセイン像の首が切り落とされた。北朝鮮の金日成・金正日の像だって、3代目の独裁者・金正恩氏が倒れれば、国民によって潰される運命にあ>
  • 韓国が中国の香港政策に沈黙する時 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2020年05月31日06:00 カテゴリ韓国 韓国中国の香港政策に沈黙する時 北京で開催された第13期全国人民代表大会(全人代)第3回会議で28日、反体制活動を厳しく取り締まる「国家安全法」を香港にも適応する方針が採択された。外電によると、同法導入に賛成票は99.7%だった。 予想されたことだが、「国家安全法」の導入決定が伝わると、欧米諸国から北京政府へ厳しい批判が飛び出した。曰く、「香港での言論の自由が完全に蹂躙され、高度の自治が保証されてきた『一国二制度』が形骸化し、香港の自治が崩壊する」というものだ。香港では2047年まで「一国二制度」の高度な自治が保証されることになっている。それに対し、北京は香港内の民主勢力を駆逐するために、北京に有利な選挙制度などを実施してきたが、香港内の民主化運動は静まっていない。 「国家安全法」の導入採択に対して、米英豪カナダの4カ国は共同声明を出して、

    taskapremium
    taskapremium 2020/06/01
    世界の外交で「沈黙」は「同意」を意味すると取られる。批判や支持表明が遅れた場合、様々な憶測が流れるのが常だ。韓国側は「国家安全法」導入への「影響は制限的」と判断し、批判を避けたのだろうか。駐日中国大>
  • 新型コロナ対策の「哲学」は利他主義 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2020年04月10日06:00 カテゴリ新型コロナウイルス 新型コロナ対策の「哲学」は利他主義 安倍晋三首相は7日、新型コロナウイルスの感染対策として「改正新型インフルエンザ等対策特別措置法」に基づき、東京など7都府県を対象に緊急事態宣言を発令した。期間は5月6日までの約1カ月間だ。 ▲緊急事態宣言の発令を表明する安倍晋三首相(首相官邸ホームページから、2020年4月7日) 日でも感染者の数が増えてきた。首相は急激な感染拡大を阻止するために、国民に事態の緊急さを指摘し、外出の自粛や社会的接触の制限などを国民に呼び掛けた。そして「人と人との接触を8割削減できれば、2週間後には感染者を減少させることができる」と説明していた。 中国土以外で最初の感染地となった欧州に住んでいると、「人がソーシャルコンタクトを80%削減しても、20%の社会的接触があれば、新型コロナの感染は拡大する」と実感する

    taskapremium
    taskapremium 2020/04/10
    新型コロナ対策の基本的考え方は、「私が感染しない為ではなく、隣人を感染させない為」という哲学がある。> マスクをしない社会はこの発想がないんだろう。
  • 韓国は「ドイツに倣え」と言うが… : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2019年10月21日06:00 カテゴリドイツ韓国 韓国は「ドイツに倣え」と言うが… ギリシャ政府はドイツに対し、第2次大戦時の損害賠償を要求、同国議会の委員会の計算によれば、その額は2900億ユーロになるという。欧州の経済大国ドイツにとってもそれは巨額であり、到底支払いできない。ドイツ通信(DPA)によれば、ドイツ外務省は今月18日、「大戦中の損害賠償問題は解決済みだ。ギリシャ政府と戦時の賠償問題で交渉する考えはない」と支払い交渉を拒否したばかりだ。 ▲訪朝で「反日」発言を繰り返すシュレーダー前独首相(ドイツ連邦首相府の公式サイトから) ドイツ政府はこれまで「賠償問題は戦後直後、解決済み」という立場を堅持してきた。日は戦後、サンフランシスコ平和条約(1951年)に基づいて戦後賠償問題は2国間の国家補償を実施して完了済みだが、第1次、第2次の2つの世界大戦の敗戦国となったドイツの場合、

    taskapremium
    taskapremium 2019/10/21
    日韓両外相(岸田文雄外相と尹炳世韓国外相=いずれも当時)は2015年12月28日、慰安婦問題の解決で合意に達し、両政府による合意事項の履行を前提に、「この問題が最終的、不可逆的に解決することを確認す>
  • 英保守党「『孔子学院』は深刻な脅威」 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2019年02月23日06:00 カテゴリ中国 英保守党「『孔子学院』は深刻な脅威」 英与党・保守党の「人権委員会」は今月18日、同国内にある中国の「孔子学院」について、「中国共産党政権のプロパガンダ機関(中国共産党統一戦線部の出先機関)であり、学問の自由と表現の自由の脅威となっている」と指摘、「孔子学院」と英国内の研究機関との間で交わされた全ての合意内容について再考を求める19頁に及ぶ報告書を公表した。英国与党が「孔子学院」問題を議会で追及するのは今回が初めてのことだ。 ▲英国与党保守党「人権委員会」発行の中国の「孔子学院」調査レポート(2019年2月18日) 同報告書では、中国共産党プロパガンダ責任者の李長春 (第17期中央政治局常務委員)が2007年、「孔子学院は中国海外プロパガンダ機関である」と述べたこと、共産党文部省幹部の徐琳「孔子学院」事務局長が2010年、「孔子学院はわが国の

    taskapremium
    taskapremium 2019/02/23
    「孔子学院は中国当局の宣伝機関だ」と断言するなど、欧州知識人の間では「孔子学院」の拡大に懸念の声が高まってきている>
  • 国連が中国に乗っ取られる…… : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2019年02月03日06:00 カテゴリ国連記者室 国連が中国に乗っ取られる…… ウィーン市の名所といえば、オーストリアのローマ・カトリック教会の精神的支柱・シュテファン大聖堂やハプスブルク王朝のシェ―ンブルン宮殿などが直ぐに頭に浮かぶが、ウィーンはニューヨーク部、ジュネーブの欧州部に次いで国連事務所が開設された第3の国連都市(その後、ナイロビ事務所が第4の都市となった)だ。ウィーンに誘致された国連機関を収容した「ウィーン国際センター」(VIC)がオープンして今年8月で40周年を迎えることから、ウィーン国連事務所では様々なイベントが計画されている。 ▲中国の通貨紙幣「人民元」(深セン・香港の観光旅行生活情報局の公式サイトから) VICには国際原子力機関(IAEA)、国連薬物犯罪事務局(UNODC)、包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)準備委員会、国連工業開発機関(UNIDO)、国際

    taskapremium
    taskapremium 2019/02/03
    中国は国連を自国経済発展の機関として利用、国連を社会・経済機関とみなしてきている。習近平国家主席が提唱した新しいシルクロード構想「一帯一路」プロジェクトを国連機関を通じて拡大している。>
  • オーストリアの外交が少しおかしい : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2019年01月21日06:00 カテゴリオーストリア オーストリアの外交が少しおかしい アルプスの小国オーストリアは欧州連合(EU)の加盟国だが、北大西洋条約機構(NATO)には加盟していない。同国は冷戦時代、民主陣営と共産圏陣営の東西両陣営の架け橋をモットーに永世中立を国是としてきた。冷戦終焉後、その中立主義の見直し論が活発に議論されたことがあったが、議論で終わり、中立主義はこれまで維持されてきた。そのオーストリアの外交が少々おかしくなってきた。欧米の民主主義価値観を共有する一方、ならず者国家と呼ばれるイランや北朝鮮との関係を深めるだけではなく、ロシア中国の大国との関係でも欧米諸国の懸念をしり目に独自の関係を構築してきている。以下、説明する。 ▲河野外相と会談したクナイスル外相(2018年7月、ウィ―ン外務省内で撮影) オーストリアの対ロシア外交にはEU加盟国から久しく批判の声があっ

  • 法王の謝罪は痛みを初期化できるか : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2018年08月28日06:00 カテゴリカトリック 法王の謝罪は痛みを初期化できるか ダブリンを訪問中のローマ・カトリック教会最高指導者ローマ法王フランシスコは26日、アイルランド教会の聖職者が過去、未成年者に対して性的虐待を繰り返す一方、教会側はその事実を隠蔽していたことに対し、「重大なスキャンダルだ」と述べ、謝罪を表明した。同法王はタブリン滞在中に聖職者によって性的虐待を受けた8人の犠牲者と会った。 ▲オーストリア国営放送の中継から、今年4月の復活祭でミサを行うフランシスコ法王 アイルランド教会ダブリン大司教区聖職者の性犯罪を調査してきた政府調査委員会は2009年11月、調査内容を公表し、大きな衝撃を与えた。調査対象は1975年から2004年の間で生じた聖職者の性犯罪だ。同国教会聖職者が過去、30年間に渡り、数百人の未成年者へ性犯罪を繰り返してきたという事実が明らかになった。 同国の

  • 独情報局がオーストリアでスパイ活動 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2018年06月20日06:00 カテゴリオーストリアドイツ 独情報局がオーストリアでスパイ活動 ドイツ連邦情報局(BND)は政治、経済の情報などを収集し、それを分析する諜報活動を担当している。そのBNDが隣国オーストリアで広範囲の諜報活動をしていたとしてオーストリア政府が批判し、メルケル政権に全容の解明とその説明を求めている。 ▲オーストリア大統領府(2013年撮影) オーストリア連邦報道局から16日午後、緊急記者会見が開かれるというメールが届いた。16日は土曜日だ。その上、記者会見は大統領府で行われるという。アルプスの小国オーストリアは幸い、大きな事件は発生していない。何が起きたのだろうか、と首を傾げた。テーマは、隣国ドイツの情報機関(BND)が過去、オーストリアで諜報活動し、2000以上の通信網を盗聴し、政府、省、企業、国連、国際機関の関係者の会話を盗聴していた、というニュースに関す

  • EU大使「一帯一路」構想に反対 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2018年04月25日06:00 カテゴリヨーロッパ EU大使「一帯一路」構想に反対 興味深い記事が独経済紙ハンデルスブラット(4月17日付)に掲載されていた。見出しは「EU大使、中国の『一帯一路』(One Belt, One Road)構想に結束して反対」というのだ。 ▲新シルクロード経済圏構想を推進する中国の習辺平国家主席(ウィキぺディアから) 欧州連合(EU)28カ国中、27カ国の駐北京大使は、中国の習近平国家主席が提唱し、国を挙げて促進している新しいシルクロード計画、通称「一帯一路」について、「自由貿易を打撃し、中国企業の利益を最優先している」と批判する内容の報告書を作成した。 独紙が入手した報告書は、「2013年に明らかになった中国側の計画書にはEUの貿易の自由化に抵抗し、中国企業に有利になるように誘導せよ」と明記されていたと指摘している。 報告書は今年7月に開催予定のEU・中国

    taskapremium
    taskapremium 2018/04/25
    「シルクロード計画は不確な法的枠組みで政治的不安定な国に焦点を合わせている」と結論し、「中国国営銀行が進めるプロジェクトの約80%は過去、中国企業がその恩恵を受けている」と指摘している。>
  • 極右政党が“大躍進”できない理由 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2017年05月09日06:00 カテゴリヨーロッパ 極右政党が“大躍進”できない理由 欧州で極右政党の躍進が報じられて久しいが、政権を掌握したり、大統領を輩出するといったセンセーショナルな成果はこれまでない。フランス大統領選でも極右政党「国民戦線」のマリーヌ・ルペン氏(48)がひょっとしたら大統領に選出されるのではないか、と囁かれたが、39歳の無党派エマニュエル・マクロン前経済相の前に敗北を喫し、その夢は消え去ったばかりだ。 ▲「国民戦線」党首のマリーヌ・ルペン氏(ウィキぺディアから) 少し振り返ってみる。オーストリア大統領選(昨年12月4日)で極右政党「自由党」のノルベルト・ホーファー氏(46)が第1回投票で第1位となり、欧州を驚かしたが、決選投票では反ホーファー網が結成され、結局は対抗候補者、「緑の党」前党首のバン・デア・ベレン氏(73)が当選した。今年3月15日に実施されたオランダ

  • 脱北者に“聞けない質問”もある : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2016年06月09日06:00 カテゴリ北朝鮮 脱北者に“聞けない質問”もある 元北朝鮮人民軍第5部隊小隊指揮官の金主日氏(写真)と会見した時もそうだった。どうしても聞かなければ、と思っていたが、やはり聞かずに終わった。それは金氏が北に残した家族についてだ。家族全員が脱北できるケースはまれだ。、両親、親族を故郷に残している脱北者がほとんどだ。 脱北者にとって最も辛いことは、残してきた家族関係者の状況だ。インタビューの時、名前を変え、サングラスや帽子をかぶって現れた脱北者もいた。「身元が判明すれば、北の家族が……」という懸念を払拭できないからだ。だから、脱北者とインタビューする場合、先ず写真を撮っていいか聞かなければならない。 金主日氏の場合、英紙のインタビューに応じているし、脱北者として有名な人物だったから、今更、名前や顔を隠すこともないので、写真も「いいですよ」と快諾してくれた。ただ

  • 北の「主体思想」と南チロル問題 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2016年05月08日06:00 カテゴリ時事問題 北の「主体思想」と南チロル問題 オーストリアの極右政党「自由党」のシュトラーヒェ党首はイタリア日刊紙「ラ・レプッブリカ」とのインタビューの中で、オーストリア側がイタリアと繋ぐブレンナー峠の閉鎖を決定したことに対し、「あくまでも緊急解決策だ」と強調し、欧州連合(EU)の域外国境線が十分保護されず、イタリア当局が多数の移民を密輸業者のようにわが国に送り込み続けている限り、国境線は安全とはいえない。レンツィ首相はドイツのメルケル首相と同じで移民者を招いている。だから、われわれは自国を守らなければならないのだ。わが党は欧州のイスラム化と戦っている。入国する難民は教育を受けた人間ではなく、無教育の人間が多く、難民を装ってテロリストが欧州に入国しテロを行っている」と指摘し、イタリアとの国境の警備強化の必要性を説明している。 ここまでの発言はオーストリ

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    taskapremium 2016/05/09
    第1次世界大戦後の1919年、サン=ジェルマン条約によって強制的に北チロルから分断されてイタリアに併合された。南チロルの住民はドイツ語を話し、オーストリアのチロル州への併合を願う声も聞かれる。>
  • レスターはサッカー界を変えた! : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2016年05月09日06:00 カテゴリ時事問題 レスターはサッカー界を変えた! イングランドのサッカーのプレミアリーグで2日、昨季2部降格の危機にあったレスター・シティーFCがチーム創設133年にして初めてプレミアリーグの覇者となった。リーグがスタートした直後、レスターがチェルシーFC、マンチェスター・ユナイテッドFCなど強豪がひしめく世界最高リーグで勝利すると考えたサッカー・ファンはいなかった。同チームの優勝を予想した人がいたとすれば、サッカーを全く知らない人間だけだったろう。そのチームがリーグの最終節を迎える前に優勝を決めてしまったのだ。 ▲レスター・シティFCのラニエリ監督(ウィキぺディアから) ブックメーカーによると、レスターがプレミアリーグで優勝する確率(5000対1)は、英国の野党、労働党党首のジェレミー・コービン氏(Jeremy Corbyn)が次期ジェームス・ボンドに抜

  • ユダヤ人が野球帽を被る時 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2016年01月28日06:00 カテゴリユダヤ人 ユダヤ人が野球帽を被る時 1月27日は「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」 (International Holocaust Remembrance Day)であり、ウィーンの国連でも追悼行事が開催された。この日を迎え、欧州の反ユダヤ主義の台頭に改めて警鐘が鳴らされる。 フランス情報紙パリマッチが実施した世論調査によると、フランス国民の70%はユダヤ人が安全のためにキッパ(Kippa)を被らず隠すことに反対している。バチカン放送独語電子版が20日、報じた。 世論調査は同国でキッパを被ったユダヤ人がナイフを持った男たちに襲撃されるという事件が起きた直後に実施された。同国のマルセイユでは昨年10月以来、ユダヤ人の男性を狙ったナイフ襲撃事件が3件起きている。 キッパはユダヤ人の男性が被る円形の帽子だ。テロの襲撃を避けるためにキッパを被らない

    taskapremium
    taskapremium 2016/01/28
    キッパはユダヤ人の男性が被る円形の帽子だ。>
  • 「食糧輸入大国」中国の脅威 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2015年10月19日06:00 カテゴリ中国糧輸入大国」中国の脅威 中国海外反体制派メディア「大紀元」は2014年5月30日、「中国当局は14年2月、長年採用していた穀物生産の自給自足という方針を放棄した。この政策転換は輸入量を増加させることを意味し、13億人の腹を満たすために世界の資源が搾取されるという意味では、悪い知らせだ」と報じたが、今年の「世界料デ―」の日(今月16日)、そのHPで「中国に迫る糧危機」というタイトルで再掲載した。世界の政情にも影響を及ぼす重要なテーマだからだ。 世界最大の人口13億人を抱える中国が「糧輸出大国」から「糧輸入大国」に転落したということは、中国が13億人の国民をわせていくために世界から大量の糧を輸入しなければならなくなったことを意味する。その結果、世界の糧価格の高騰ばかりか、恒常的な糧不足に悩む開発途上国の糧事情の悪化など、さま

  • 移民対策が示すEUの「本当の実力」 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2015年09月05日06:00 カテゴリヨーロッパ 移民対策が示すEUの「当の実力」 北アフリカ・中東諸国などから移民・難民が海路と陸路を通じて欧州に殺到中だ。それに対し、難民を受け入れる側の欧州では移民対策で足並みがそろわず、苦慮している。 ダブリン条約では、「難民が初めて土を踏んだ欧州の条約加盟国が責任をもって難民審査を実施する」となっているが、実際は同条約は加盟国で無視されてきている。具体的には、シェンゲン協定の域外国境線に位置するイタリア、ギリシャ、ハンガリーでは殺到する移民や難民の登録が実施されず、他の欧州諸国に彼らを送り出しているのだ。 ハンガリーでは先月31日、ブタペストで西側行きの国際列車を待機していた数百人の難民が列車に乗り込み、オーストリアに入国、その大部分はさらにミュンヘンまで行った。難民の群れがミュンヘンに殺到したドイツ側からは、「オーストリアはダブリン条約を無