グルジアのドマニシ遺跡で発見された頭蓋骨化石。ホモ・ハビリスとホモ・エレクトスの特徴をあわせ持っている。 Photograph courtesy Georgian National Museum 約180万年前のものと見られる頭蓋骨の化石の発見によって、人類の祖先の系統に関する議論が再燃している。グルジアのドマニシ遺跡で発掘されたこの化石は、下顎を含めた頭蓋骨がほぼ完全に残っており、初期人類の歴史の転換点を示すものだという。 首都トビリシから南西約100キロに位置するドマニシ遺跡では多数の化石が見つかっている。この遺跡で、グルジア国立博物館の人類学者デイビッド・ロードキパニジェ(David Lordkipanidze)氏の率いるチームが、ほぼ完全な状態の下顎の化石を発見したのは2000年のこと。その5年後に頭蓋骨の残りの部分も見つかった。この化石の重要性は一目見ただけで明らかだったが、論文
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