あなたは100日間にわたって、仕事を休んで裁判員を引き受けることができますか? 東京、千葉、埼玉で相次いだ連続不審死事件でさいたま地裁に起訴された木嶋佳苗被告(37)に対する刑事裁判の裁判員選任手続きで、200人以上の辞退が認められた。任期が過去最高の100日に及ぶためとみられる。 裁判員制度は国民の司法参加を通じて日常感覚を裁判に反映し、司法制度への理解を深めることを目的としている。 だが、100日はいかにも長すぎないだろうか。制度施行3年後の今年は見直しが予定される。裁判の一層の迅速化を、その重要な検討課題としてほしい。 木嶋被告は、知人男性3人の死亡について殺人罪に問われ、詐欺や窃盗などの罪でも起訴されている。3人の死亡経過に共通点が多いことから、複数の事件をまとめた一括審理となった。10日に初公判が開かれ、4月13日に判決公判が予定される。 審理期間があまりに長いために「仕事に支障